九州女子の雪だるま

クマだよ。

この寒波の最中に何をするともなく現れた九州女子の二人組。

ただくそ寒いだけの元気村で、彼女らにとっては極めつけの非日常を過ごしたらしい。

吹雪が吹き荒れると粉雪が入り込む元気村だが、時間に縛られる必要もなく、囲炉裏端でゆったりご飯を食べて、屋根裏の小さな二階で電気毛布を敷いた布団にもぐりこみ、風の音を子守歌にしてぐっすり眠っていたようだ。

おいらは特に気遣いもせず、彼女らのやりたいことに付き合ってただけだが、綿入りのハンチャを着てるとすっかり座敷わらしのようだった。

雪だるまづくりが願望だったそうだが、マイナス気温のアスピリンスノーなので容易に雪玉を作ることが出来ない。

クマ師匠はジョーロで水をまきながら雪玉を作らせた。

どうだい？

初めてにしては上出来だろう！

これをきっかけに元気村の裏庭を雪だるまワールドにしようと思う。

賽の河原の地蔵様に負けないくらいにね(笑)