トレッキングを楽しむ

コース・セクション

SECTION-1 「喜良市川支線」軌道跡

喜良市川支線入口~相の股沢トンネル跡~神木「十二本ヤス」~母沢砂防公園 「七ツ滝・水力発電所跡」~木違沢線・常家戸沢線「木橋跡」~母沢砂防公園

コースの特徴

起伏のあるエリアをしばらく歩いて「七ツ滝」と「水力発電所跡」へ。ここは母沢砂防公園内であり、トイレや東屋、渓流もあるので休憩にピッタリ。さらに木違沢・常家戸沢線に沿って山間へと進み、川沿いを注意深く見ていくと森林鉄道の木橋跡、石垣跡などを目にすることができる。ここで折り返し、さきほどの公園を過ぎると伝説の神木「十二本ヤス」が現れる。ゴール間近の相野山橋脇にある森林鉄道の相の股トンネル跡も必見だ。

7段の岩場を流れ落ちる「七ツ滝」。その昔、この落差を利用して水力発電が行なわれ、森林鉄道宿舎の電源をまかなっていた。今もなお、発電所跡が残っている。

コース折り返し地点にひっそりと佇む木橋跡。もはや自然の一部になっているかのようだが、明治~昭和にかけて大活躍。ここでかつての森林鉄道に思いを馳せてみよう。

SECTION-2 「中里支線」軌道跡

滝ノ沢砂防愛ランド~不動の滝~津軽中里自然観察教育林~滝ノ沢砂防愛ランド

コースの特徴

舗装路のふるさと林道を歩き、湯の沢冷泉へ。森の中にある冷泉はまるでオアシスのよう。硫黄の匂いが立ち込め神秘的な雰囲気がただよう。すぐそばの湯の沢地蔵尊を経て藤の滝へ。ここは太宰の小説「魚服記」の舞台であり、春には藤の花が咲きほこることでも有名。小説を読んだ人はその情景が思い浮かび、未読の人はきっと読みたくなるはずだ。ラストは、森林鉄道跡の小田川鉄橋。道を外れた林間にあるため発見しづらいが一見の価値あり。

森林鉄道のひとつ小田川支線は、五所川原市金木町芦野から喜良市を経て小田川へと続く。ここにあるのが小田川鉄橋だ。その立派な佇まいは現役時代を彷彿とさせる。

藤の滝は、小田川上流にある2段の滝で、上が雄滝、下が雌滝と呼ばれている。雄滝が太宰の小説「魚服記」の舞台となった場所とされている。

SECTION-3 「小泊海岸林道片刈石支線」軌道跡

みちのく松陰道入口(小泊・日本海側)~算用師峠~ブナの森・青森ひば林~外ヶ浜町算用師~みちのく松陰道入口(外ヶ浜)~外ヶ浜(津軽海峡側)

コースの特徴

津軽半島の脊梁をなす中山山脈に位置し、その中において中心的存在であるのが「大倉岳」である。金木側からのルートは険しく、標高677mの低山とは思えないほど登り応えがある。草木が生い茂り、踏み跡が見づらい箇所もあるので注意が必要だ。山頂からは津軽海峡や下北半島、陸奥湾などを眺めることができる。鳥居や祠などもあり、古くから信仰の山であったことが分かる。※歩く際はガイドが必須になるため、事前に事務局への連絡が必要。
※林道途中にはトイレ施設がありません。

大倉岳山頂からは、北は津軽海峡、東は下北半島、陸奥湾、南は八甲田、津軽平野、西は日本海を望める大パノラマ。時間があれば、赤倉岳や袴腰岳へと足を延ばしてもいい。

蓬田へとつづく下山道は、金木側とは打って変わって整備が行き届いている。道標もあるので迷う心配もない。ブナやヒバも生い茂っていて、自然の恵みを感じられるトレイルだ。

SECTION-4 「喜良市川支線」軌道跡

喜良市川支線入口~相の股沢トンネル跡~神木「十二本ヤス」~母沢砂防公園 「七ツ滝・水力発電所跡」~木違沢線・常家戸沢線「木橋跡」~母沢砂防公園

コースの特徴

スタート地点は津軽三味線会館。まず8 0ヘクタールの広大な敷地をもつ芦野公園へ。日本さくら名所百選にも選ばれており、園内を津軽.道が通っている。公園を抜けると津軽.道と並走する森林軌道跡を歩く。津軽平野ののどかな田園風景は郷愁を誘う。大沢内ため池公園に入ると遊歩道があり、平成の名水百選のひとつである「湧きつぼ」へと辿り着く。昔から、無味無臭の名水として地域住民から愛されている水を、ぜひ味わってほしい。

津軽.道と並行する森林鉄道跡。タイミングが良ければ列車も眺められる。どこまでも広がる田畑の中を歩いていく。振り返れば雄大な岩木山の姿。

芦野池沼群県立自然公園に指定されている大沢内ため池公園。ため池に架かる遊歩道が特徴的で、散策路としても人気。また、池周辺ではサギやキジを目にすることも。

SECTION-5 「喜良市川支線」軌道跡

喜良市川支線入口~相の股沢トンネル跡~神木「十二本ヤス」~母沢砂防公園 「七ツ滝・水力発電所跡」~木違沢線・常家戸沢線「木橋跡」~母沢砂防公園

コースの特徴

滝ノ沢砂防愛ランドの駐車場がスタート地点。砂防ダムから遊歩道が整備されているので、初心者も安心。足元はスニーカーでも問題ない。途中、スギからヒバへと変化するエリアでは下草やキノコの植生の違いを見ることができる。なだらかな道は、勾配の少ない場所を選んで森林鉄道が敷設されたことを感じさせてくれる。その後、鎌倉時代に山伏の荒行場だったと伝えられる「不動の滝」が現れる。四季折々に多様な表情を見せるパワースポットだ。

せせらぎ遊歩道はとても歩きやすいため、足腰や体力に自信がない人も安心。新緑や紅葉をはじめ、四季折々の景色もオススメ。川も流れており、豊かな自然を堪能できる。

流量が多く迫力満点の不動の滝。神事も年1回厳かに執り行なわれている。太宰治が幼少時に初めて旅した場所がここだったとも言われており、太宰ゆかりの地としても名高い。

SECTION-6 「喜良市川支線」軌道跡

喜良市川支線入口~相の股沢トンネル跡~神木「十二本ヤス」~母沢砂防公園 「七ツ滝・水力発電所跡」~木違沢線・常家戸沢線「木橋跡」~母沢砂防公園

コースの特徴

小泊~竜飛岬をつなぐ国道339号の通称「竜泊ライン」を歩きはじめると、右手に大きな「七ツ滝」が現れる。ほどなくして、吉田松陰が津軽海峡を防衛検分するために歩いたという「みちのく松陰道」へ入る。渓流沿いの林道をしばらく歩くと森林鉄道跡の朽ちた木橋が。ここから勾配が急になり、奥へと進むと最高標高地点の算用師峠へ。広場があるので絶景を楽しみながら休憩しよう。その後、ブナとヒバの巨木が林立する森を抜けて、三厩入口に下りる。

季節によって、海からの強風で滝の一部が飛沫となって舞い上がる現象も楽しめる「七ツ滝」。途中まで登れる道があり、そこには森林鉄道跡のトンネルも複数存在している。

みちのく松陰道の序盤にある木橋。深い森の中でひときわ存在感を放つ姿は、森林鉄道として活躍していた時代を思い起こさせる。後世に残すべきまさに近代遺産だ。

SECTION-7 「喜良市川支線」軌道跡

喜良市川支線入口~相の股沢トンネル跡~神木「十二本ヤス」~母沢砂防公園 「七ツ滝・水力発電所跡」~木違沢線・常家戸沢線「木橋跡」~母沢砂防公園

コースの特徴

義経北行伝説の地でもある三厩を出発すると、ほどなくして広大な敷地を持つやすらぎ公園に。さらに進むと「ひば峡道(かいどう)」の看板。ここから人影のない静かな林道を歩くことになる。6つの滝が点在しており、森林だけではなく滝も存分に味わえるルートである。「森の泉」という湧き水や「猿すべり岩」という巨岩も必見だ。その後、増川ヒバ施業実験林、小泊ダムを経て、道の駅こどまり「ポントマリ」にゴールする。

コース沿いに大小さまざまな滝が流れているのが特徴。春は新緑、秋は紅葉によってその流れの美しさが際立つ。癒しの道といっても過言ではない。

地元住民から愛着を込めて「ひば峡道」と呼ばれている県道286号線を歩く。遺跡などの目立つスポットはないものの、ヒバやブナなどさまざまな樹木が生い茂る。

SECTION-1 「喜良市川支線」軌道跡

喜良市川支線入口~相の股沢トンネル跡~神木「十二本ヤス」~母沢砂防公園 「七ツ滝・水力発電所跡」~木違沢線・常家戸沢線「木橋跡」~母沢砂防公園

コースの特徴

駐車場のすぐそばにある登山口(東口)からスタート。天然の青森ひば林が鬱蒼と茂り、辺りはまさに天然林の樹海。ヒノキやカラマツ、スギなどの人工造林地、ナラなどの広葉樹林をはじめ、多種多様な樹木があるのも特徴である。ヒバの幹が右によじれているもの(右巻き)、左によじれているもの(左巻き)が見られるのもここならでは。眺望山の山頂(標高143m)まではあっという間。起伏も少なく、登山初心者はもちろん子どもにもピッタリだ。

生命力あふれる「オドリヒバ」。幹が二股、三股に分かれているものは珍しくはないが、これほどのものは稀。まるで踊っているかのように見えることからその名が付けられた。

2010年に眺望山山頂そばに設置された高さ19mの展望台。このおかげで、陸奥湾や八甲田山などの眺望が楽しめるように。また山頂付近にはトイレも設置されている。

【ガイドライン】

奥津軽の貴重な自然・歴史・文化資源を次世代へ伝え、残していけるように、奥津軽トレイル倶楽部(仮称)では、以下のガイドラインを決め、実践していきます。

  1. 奥津軽の青森ひば及び森林鉄道軌道跡をはじめとする自然・歴史・文化資源を保全していくことを基本とします。
  2. 奥津軽の自然・歴史・文化を学び、伝え、自らも健康になっていきます。
  3. 人と人とのつながりや絆を大切にし、地域の元気を呼び起こします。
【トレッキングルール】
  1. 青森ひばの植生地はほとんどが国有林です。指定されたコースを歩き、環境に負荷がかからないようにします。
  2. そこに生息する動植物を大切にします。
  3. ゴミはすべて持ち帰ります。トイレは施設を利用します。
  4. エコツーリズムを推進する団体・ガイドにより指示されたルールを守ります。
  5. 他のトレッキング参加者や地域住民に配慮して、奥津軽を楽しみます。
  6. 事前に情報を収集し、トレッキング計画を立案します。
  7. 基本的には安全は自己管理の意識を徹底します。万が一に備えた準備は怠りません。

皆様一人一人のルールの徹底が、奥津軽の自然・歴史・文化資源を守ることにつながります。以上のことを順守するあなたの行動が、次世代へ、この自然・歴史・文化資源を引き継ぐことにつながります。

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