謎の湯の沢地蔵尊
クマだよ
昨日はミステリースポットをご案内していた。
喜良市小田川山の湯の沢地蔵尊でおいらはとてつもない言い伝えに強い衝撃を受けた。
そもそも地蔵尊本堂の中にまで入ったことがなかったのだが、幸運にも燈明をつけてあちこち掃除していた一人の女人が本堂へ招き入れてくれて、ここの由来を話してくださった。
そして、ご本尊まで拝ませてもらった。
金木郷土史を紐解けば、湯の沢は謎の武将が落ち延びて暮らしていたそうで、何人も立ち入らせまいと僧兵とおぼしき屈強な大男が守っていたそうだ。
それ故にもともとの地名は忌来市なのである。
本堂の内陣奥には御簾で覆い隠され、烏帽子をかぶった地蔵菩薩が鎮座していた。
そしてその左側に置かれた大石の真下には、その方が即身仏として眠っているのだそうだ。
さらに地蔵菩薩の右側には五輪塔の一部と言われるものが置かれている。
何てことだ・・・開いた口がふさがらず、手を合わせてひれ伏した。
どうしたことか写真を撮る気にもなれなかった。
初めて見聞きしたことで本当に驚いた。
謎の武将は初め恐山に隠れて地蔵尊を二体刻み、一体を恐山に奉納し、武将は僧の姿に身を変えて、もう一体を馬にのせて湯の沢まで落ち延びたのだそうだ。
湯の沢にどのぐらい居たのかはわからないが、法華経を唱えて即身成仏とは身震いするほどすごい話である。
沢には硫黄泉(冷泉)が湧き、流れは湯花で白濁している。
ここが湯の沢だ。
岩のあちこちから硫黄泉が自噴している。
もともとの湯の沢参道だ。
2022.6.6