『暮らしのリズムが整っていた縄文』|小タヌキのウェルネスコラム第3回

朝散歩の途中で冷刺激。じわーと血液が流れるのを実感。

前回、1/fゆらぎにより縄文はウェルネスと妄想したが、今回は、縄文人は自然と調和し、暮らしのリズムが整った生活をしていたというウェルネス妄想を書き綴っていく。

竪穴住居に差し込む朝陽によってめざめ、朝ごはんをいただき、森や海に出かけ、ウサギを追いかけ、鮭を釣り、栗やサルナシを採取する。戻るとそれらを使って夕ごはんをつくり、炎を囲んで食事、団らん、そして深い眠りに。たまにボーナスとして、ムラの集会や祭り、冠婚葬祭の儀式があり、発酵した飲み物をたしなむこともあったかもしれない。

この規則正しい暮らしのリズムが縄文のウェルネスにつながっていたはず。縄文人は暮らしの中での集中と緩和、オンとオフが明確だったから、自律神経のバランスも良い生活だったに違いない。

ドイツの健康づくりの療法の一つにクナイプ療法というものがある。約170年前、セバスチャン・クナイプ神父が水治療法をすることで、自らの肺結核を完治し元気を回復させたという。クナイプ神父は、この療法を含めて医師と協力し、人が生まれながらに持つ自然治癒力を引き出し、免疫力を高める5つの療法を体系化した。5つの療法とは「水治療法」「運動療法」「食事療法」「植物療法」「バランス(規律)療法」。

ここで注目したいのがバランス療法だ。

実際にドイツのバイエルン地方にある街、バート・ヴェーリスホーフェンでは、クナイプ療法を実施して、現代の生活習慣病を改善するプログラムが展開されている。私も視察で訪れ、その一部を体験した。

日の出とともにホテルから森林浴ウォークに出かける。程よく汗をかくくらい歩いた距離に、冷水プールがあり、疲れた脚部を冷刺激して血行を促進。その後裸足で芝生を歩く。太陽光を浴びる、このすがすがしい朝散歩は、体内リズムを整え、夜も熟睡させてくれる。実際、その後のドイツの旅をここちよくしてくれた。

このように自然の中で運動し、規律正しく摂生した食事と睡眠を二週間ほど繰り返し、ココロとカラダのバランスを整えるのがバランス療法なのだ。ドイツではこういった治療で生活習慣病の改善している人も多い。

つまり、縄文の暮らしぶりに回帰することが、このバランス療法ともいえるのではないか。

健康になるために現代人はお金をかけて規律正しい生活を送ろうとするが、縄文人はそもそも規律正しい生活をしていたから医療が進んでいない時代に人生50年を謳歌する人が多かったのかもしれない。

自然に溶け込み、暮らしのリズムが整のっていた縄文のウェルネス生活を参考にしてみたら、現代の生活にもっと気持ちよいが生まれるかもしれない。気づきは縄文妄想からはじまるような気がするのだ。

つい飲みすぎて遮光器土偶に目元が似ているといわれない生活を(笑)

 

 

2022.12.10

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