一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン5月号

一般社団法人かなぎ元気村では「みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』」ということでメルマガを配信していきます。奥津軽のクマのぼやきをお楽しみください。

風薫る五月はいきなり葉桜から始まり、いつものゴールデンウィークとは様相が一変した津軽です。今年は桜の花に浮かれる間もなく農作業が早まり、津軽平野の広大な水田地帯はすでに田植えも終盤。実は、田んぼに水が入ると津軽平野は一気に気温が下がり、さらにヤマセ(北東風)が吹きはじめると冷たい霧に包まれて再び寒くなります。しばらくはストーブが必要ですね…
さて、JR東日本の大人の休日倶楽部から北の縄文文化巡りのCMが出ています。縄文竪穴式住居と吉永小百合の組み合わせはさておき、元気村では縄文竪穴住居風の建物を実際に自分の手で作る宿泊体験プログラムをお楽しみいただけます。オリジナルの縄文ウェアも用意していますので、「縄文人なりきり」でワイルドにお過ごしになってはいかがでしょうか。
JR東日本のCMをそのままご紹介しますと、
津軽海峡をまたぐ17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」。2021年には世界遺産に登録。大きな争いも生まず、自然とともに暮らし、気候変動や自然災害にも適応したライフスタイルは、実に1万年以上も続いたといわれています。
祖先を敬い、仲間と協調し、自然の恵みを食べる分・蓄える分だけ利用するサステナブルな暮らし。私たちの未来に活かせる生き方がここにはあるかもしれません。

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【目次】
1.特集「津軽三味線と金木・奥津軽」
2.かなぎ元気村「かたるべぇ」で山菜三昧
3.かなぎ元気村の体験
4.かなぎ元気村の宿泊
5.ウェルネスコラム「ボランティアツーリズムでウェルネスな時間を@南房総市」
6.あとがき
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■特集記事

1.特集「津軽三味線と金木・奥津軽」
クマです。
今回は津軽三味線についてひとくさり。
「津軽三味線」という名称は、もとからあったのではなく、昭和の戦後復興期にマスコミが使い始めた言葉です。
これには訳があって、もともと三味線は民謡、地唄、小唄、端唄などの伴奏や、義太夫、歌舞伎の長唄など、舞台の地方(じかた)としてなくてはならない存在ですが、封建時代が終わると家柄で規制されていた様々なことが一般社会に解放されました。楽器による芸事もその一つです。
そうした激動の時代の中で、幕末から昭和初期にかけて元気村の隣の神原地区に実在した目の不自由な芸人「神原の仁太坊」(かんばらの にたぼう・本名 秋元仁太郎)が太棹の義太夫三味線を改良し、新たな自由旋律で人々を魅了しました。その仁太坊の下に弟子入りした若者たちがまた更に独自の技法を競って今のスタイルに発展しているのです。
伝統ある邦楽界のしきたりや決まりごとにとらわれず、自由な表現力を否定しない演奏スタイルを良い意味で差別化するために、津軽独自の三味線=「津軽三味線」とマスコミが世間に紹介したのが名前の始まりです。
 さて、この津軽三味線が近年、若者の感性を刺激し、様々なジャンルの音楽とセッションしている光景をテレビなどで目にすることも多いと思いますが、本来の津軽民謡を正しく理解することをないがしろにして単なるセッション楽器にしてしまうと、津軽三味線という民俗芸能の本質が後退してしまいます。そうした危機感を共有する人たちにより全国各地で津軽三味線のコンテストが開催されるようになったのは誠に喜ばしいことです。
 津軽三味線発祥の地である金木町では平成元年(1989年)より津軽三味線全日本金木大会を開催し、若手の登竜門として、また発祥地ならではの文化大会としての特色を前面に出して来ました。
ここ元気村にも春になると全国から津軽三味線を志す人たちがたくさん訪れます。この中で特に九州勢が多いのですが、九州人が津軽三味線に共感するのは縄文時代からのDNAの記憶が関連しているのではないかと考えています。
 この辺りの考察については回を改めてお伝えしますが、気になる方は縄文人のDNA解析の分布図が公開されていますのでご覧ください。一見してなるほどと思わせるもので、今の個人が関東以北や九州人でなくても、自分のルーツの断片がこの分布に引っかかっているとすれば、あなたも縄文人です。
ということで、今回はこれにて失礼します。

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2.かなぎ元気村「かたるべぇ」では山菜の加工に大忙し!
かなぎ元気村「かだるべぇ」では、あの太宰治の大好物であったネマガリタケをはじめとする季節の山菜を、まるで縄文人のように採集し、夜遅くまで、加工にいそしんでいます。奥津軽のかっちゃが腕をふるう山菜料理がお膳やお弁当に並びますのでお楽しみに。  
また、かなぎ元気村で提供している津軽そばや仁太坊そばにも山菜がトッピング出来ます。
かなぎ元気村には決まったメニューがありません。
予約日の食材に応じてメニューは変わりますのでお気軽にお問合せください。
昼食の情報は、Facebook「かなぎ元気村かたるべぇ」にも掲載中。
こちら→https://www.facebook.com/kadarube/

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3.かなぎ元気村の体験
奥津軽の森もまさに新緑の季節に。秋もよいですが、おすすめは新緑のこの時期。森の中で深呼吸すると、ほんとうに日々のストレスから解放されます。
マウンテンバイクでいく青森ひばの神木「十二本ヤス」コースや太宰ゆかりの地コース、そして、自然公園と湧水コースなど、林道を楽しみながら走る、かなぎ元気村を拠点にしたアドベンチャーライドをお楽しみください。鬼神社の鬼っ子たちにも会えますよ。
今、吉永小百合さんが、やっているCMでも取り上げられている世界文化遺産となった「縄文」を体感できるプログラムは、元気村のおすすめ。他の地域では体験できないコンテンツに仕上がっています。もちろん、ご要望に応じた縄文オリジナルプログラムでも、ご案内できます。
※体験プログラムはこちらから→https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity_plan/?asobiKbn=1
※縄文アドベンチャーライドをはじめとしたモニターツアーの映像をお楽しみください。
こちらから→https://kanagi-genkimura.org/category/movie/
社員研修、ワーケーションなどの宿泊プランは直接、下記へお問合せください。
→電話番号 0173-52-2882  ito@kanagi-genkimura.org

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4.古民家かなぎ元気村の宿泊
さて、おかげさまで賑やかだった、かなぎ元気村のGW、コロナ禍の呪縛からは逃れることができたかなと実感しています。さて、初夏、そして立佞武多祭りの時期に向けた予約には余裕があります。また、縄文竪穴風住居のリフォームと宿泊での社員研修やアドベンチャーライドを楽しみながらのワーケーションなど、人気の宿泊プランにもお問合せをいただくようになりました。
この機会に是非、古民家かなぎ元気村をお楽しみください。

古民家かなぎ元気村の宿泊費を値上しました。
※1人の場合¥33,000、2名の場合¥16,500/1人
※冬季のみ暖房費(¥1,000円/1人)を加算させていただきます
https://kanagi-genkimura.org/stay1/
※ステイジャパンから予約できます→
https://stayjapan.com/area/aomori/goshogawara/pr/13185

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5.ウェルネスコラム「あまちゃんのふるさとへ。洞窟セラピーのススメ@久慈市」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が今回から「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。

※ウェルネスコラムはこちら→
https://kanagi-genkimura.org/category/blog/jomon_wellness/

※かなぎ元気村のボランティアツアーはこちら→
https://kanagi-genkimura.org/2023/04/15/bora06/
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6.あとがき

余計な話ですが、都道府県別経済的豊かさの数値を見ますと、残念ながら沖縄県と青森県がワーストです。さらに冷静に考察すると、南国沖縄と北国青森とでは四季の備えと必要経費において格段の差があります。それ故に辛抱強い気質が育まれたのでしょうが、それに追い打ちをかける値上げラッシュで、私たちの生活の質やスタイルも真剣に見直しが必要になりました。
元気村では敷地内でかなり大きな畑を耕作していて、ジャガイモと枝豆を筆頭に多種の野菜を栽培しています。しかも、無農薬・無化学肥料なので畑にはミミズやアオガエルがいっぱいいます。あまり几帳面ではなく、焦らない性格(ズボラとも言える)の自分は農業人失格ですし、草と同居するいびつな野菜たちは商品には程遠いものですが、味わいは格別だと自負しています。野菜は字の通り元々は野の草なのですから、野生児のように育ったものを食べるのは理にかなっていると、適当な理由をつけて皆様の食膳に提供しています(笑)

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奥津軽をまるごと体験!
一般社団法人かなぎ元気村
https://kanagi-genkimura.org/
〒037-0207 青森県五所川原市金木町蒔田桑元39-2
◆お問い合わせ
電話番号 0173-52-2882
ito@kanagi-genkimura.org
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2023.5.24

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