一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン7月号
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』」ということでメルマガを配信しています。奥津軽のクマのぼやきや小タヌキのコラムをお楽しみください。
さて、7月。あっという間に真夏になりました。海開き、山開きもこの月になりますし、一年の半分を乗り切ったというご褒美のような夏休みが始まりますね。
皆様にとって真夏といえば何を連想するでしょうか? 私は金木川のそばで育った「川ガキ」だったので、夏は一日中川遊びと魚捕り、夕方からは町内のねぶたづくりに熱中していた少年時代でした。一般的な話ですが、北国青森は夏が短いので、津軽も南部も下北も、この時期の祭りに対する人々の熱気は半端ではありません。
躍動的で勇壮な津軽地方の「ねぶた、ねぷた、佞武多」
優美で華麗な京文化の「南部、下北地方の山車祭り」
何れも素晴らしい祭り文化です。奥津軽の夏まつりの代表は五所川原立佞武多ですが、個人的にはつがる市の木造ねぶたも好きですね。地域ごとに造形もお囃子も掛け声も違うので、7月後半からお盆の終わりにかけては津軽の全市町村から目が離せません。
かつて作家の司馬遼太郎氏が本州最北の青森県は文化の吹き溜まりだと紹介してましたが、まことに「言い得て妙」だと思います。
金木の原住民である私としては、金木さなぶり荒馬~宵宮~賽の河原地蔵尊大祭~お盆のねぷた~嘉瀬の奴祭り~仮装盆踊りが初夏から初秋の風物詩だと思っています。出来ることなら今より圧倒的に人口も多く、子供の数も多かった昔にタイムスリップしてみたいですね。バック・トゥ・ザ・フューチャーのタイムマシン「デロリアン」で時間旅行をしたいってのが今の自分にとって最大の願望です。
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【目次】
1.特集 奥津軽の夏祭り「五所川原立佞武多」に参加しませんか
2.かなぎ元気村で夏の郷土料理
3.かなぎ元気村の体験
4.かなぎ元気村の宿泊
5.ウェルネスコラム「ドイツのクアハウスの魅力」
6.あとがき
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■特集記事
1.特集 奥津軽の夏祭り「五所川原立佞武多」に参加しませんか
クマです。津軽地方の夏祭りが間近に迫って来ましたが、ねぶたも、ねぷたも、佞武多も、呼び方や書き方(当て字)が違うだけで、どれも巨大な灯篭であることには変わりありません。ねぶたの起源は諸説ありますが、中国から伝来した七夕行事と、東北地方などで古来から行われていた眠り流し、精霊送りなどが派手な形に形骸化し、夏まつり行事になったという説が無難なところでしょうか。
この内、五所川原「立佞武多」は復活の感動ドラマにあふれています。
ねぷたそのものは藩政時代からあったものですが、明治になって豪商や集落が力の象徴としてねぷたの大きさを競うようになり、五所川原の場合は天を突くような高さにまでなったのだそうです。夜はロウソクを灯した巨大な立佞武多が遠く金木からもぼんやり見えたと言われています。しかし、時代が進むにつれて電線が街に張り巡らされ、巨大な山車の運行が困難になり、立佞武多そのものが幻となってしまったのです。こうしたスケールの縮小はどこの地域でも共通していることです。そして時が流れ、偶然にも今から30年前に当時の設計図の一部と実物写真が発見されたことで、有志達が見事に原寸通りの復元に成功し、25年前から市内運行が復活したという、まさしく奥津軽のプロジェクトXなのです。
さて、この大型立佞武多。高さが20mを超え、重量は約20t。しかも運行には機械力が使えません。つまりはこの巨大な山車を人力で動かすしかないわけです。
そのために、動力としての「人力確保」が容易ではありません。一般社団法人かなぎ元気村は五所川原市観光協会や商工団体とかかわっていることから、立佞武多の運行に毎年ボランティアとして参加しています。皆さん、この巨大怪獣を動かす動力として奮ってご参加ください。裏方で地味な仕事ですが、やりがいタップリです。
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2.かなぎ元気村で夏の郷土料理
津軽の真夏も結構暑いので、元気村ではこの時期のテーマとして「食欲増進」を掲げ、地元の野菜と山菜を昔ながらの素朴な食べ方で提供しています。夏の和ハーブの代表ともいえる「赤紫蘇」、「山椒」、「茗荷」などを地物の野菜と合わせて味噌・醤油で焼いたり、炒めたりするわけですが、特に茄子の赤紫蘇巻きやサヤインゲン(ササギ)と赤紫蘇の味噌炒めは、個人的に最後の晩餐にしたいほど好きですね。そろそろ夏野菜が沢山出始めました。種類も料理も数えきれませんが、夕顔と油揚げのドロッとした炒めものをご飯に乗せて食べたり、茄子と胡瓜を細切りにしてアラメ昆布と醤油でトロトロにしたのをご飯にかけて食べるのも子供のころからの好物です。冷や飯に冷水をかけ、しょっぱい鱒や米糠ニシンをカラッと焼いたのと一緒に掻き込むのもたまりません。津軽の人たちにとって、ナヌカビ(ねぶたの最終日8月7日)のしょっぱい鱒が入ったおにぎりと、酸っぱい漬物は忘れられない夏の味なのだと思います。
元気村では多種類のジャガイモと枝豆をたくさん植えているので、ビールのつまみには事欠きませんが、お酒のシメは「中華ざる」(支那ざる)という個人的な悪習慣が今もなお続いているのはどういうわけでしょうか? 身体づくりにストイックな方には許せないでしょうが、津軽の中華ざるは間違いなく美味しいです。
7月後半は子供たちの合宿体験が入っており、クライアントから悪ガキの矯正村としてビシビシやってくれと言われています。なので、これはもう好き嫌いを主張してる場合ではなく、しかも自力で作らないとメシも食えないサバイバル感でやってみようと思います。まあ、普段からゆるんでる子供たちに、命と向き合った料理というものを体験させたいと思っているわけです。
ついでに、夏はかき氷!! 元気村にはレトロなかき氷機があるので、今どき味わえない「かき氷頭痛」をたっぷりと体験してもらいます。
お昼のお弁当、お食事会などお気軽にお問合せください。
季節の地場産食材で、お客様のニーズにあった料理、お弁当をご提供します。
昼食や夕食の様子は、Facebook「かなぎ元気村かたるべぇ」にも時々アップしています。
→https://www.facebook.com/kadarube/
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3.かなぎ元気村の体験
夏休み間近ですが、旧津軽森林鉄道軌道跡を歩く奥津軽トレイルのコースは勾配が少なく、木陰や渓流沿いなので暑い下界とは爽やかさが違います。夏のウェルネスプログラムのご用命も承りますのでお気軽にお問い合わせください。
夏はブヨやアブが当たり前のようにまとわりつくため、トレイルでは青森ひば精油をベースにしたフレグランススプレーを身体に噴霧していますが、もう一つ面白いところでは、オニヤンマのレプリカで獰猛なスズメバチやアブを遠ざけるというものです。
ハチやアブにとってオニヤンマは天敵らしく、ホームセンターや百均でもレプリカを売ってますから是非お試しください。私はザックや帽子・ヘルメットに付けています。
※元気村の木工体験は担当の大工さんが病気療養中なので当面受入を停止しています。
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity/l00003C2CC/
※十二本ヤス アドベンチャーライド
※体験プログラムはこちらから→https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity_plan/?asobiKbn=1
※縄文アドベンチャーライドをはじめとしたモニターツアーの映像をお楽しみください。
こちらから→https://kanagi-genkimura.org/category/movie/
社員研修、ワーケーションなどの宿泊プランは直接、下記へ電お問合せください。
→電話番号 0173-52-2882 ito@kanagi-genkimura.org
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4.古民家かなぎ元気村の宿泊
さて、夏休みの宿泊予約が入ってきて、先日はキャンプサイトの宿泊もありました。 キャンプも母屋宿泊も等しく一棟貸なので、ご家族やお仲間で星を眺めながらゆっくり夏の夜をお楽しみいただけます。本格的なグランピングには及びませんが、全く手ぶらでOK。お風呂、トイレは母屋で、食事は野外BBQか母屋の炉端料理を選択できます。キャンプサイトはウッドデッキで、モンベルムーンライトⅨ(9人用)に3名、2面なので合計6名の定員になります。寝具は普通の布団、電源・Wi-Fi完備です。
古民家かなぎ元気村の宿泊費は以下の通りです。 (一棟貸 1グループ限定貸切)
※標準宿泊費(2食付) 3名~10名まで ¥11,000/1名あたり
※特別宿泊費(2食付) ¥33,000/1名でも可 2名の場合¥16,500/1名あたり
※テント泊の宿泊費は上記に準じますが、キャンプの朝食は別料金になります。
※冬季のみ暖房費(11月~4月 ¥1,000円/1人)を加算させていただきます。
HPからの問い合わせ
https://kanagi-genkimura.org/stay1/
スティジャパンからのご予約
https://stayjapan.com/area/aomori/goshogawara/pr/13185
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5.小タヌキのウェルネスコラム第9回
「ドイツのクアハウスの魅力」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)のウェルネスコラム。今回は「ドイツのクアハウスの魅力」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)
そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら→ https://kanagi-genkimura.org/category/blog/jomon_wellness/
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6.あとがき
7月に入り、このところ九州や西日本各地で線状降水帯が頻発し、大雨・洪水・土砂災害特別警報とともに、全国各地では異常高気温による熱中症の警報も発せられています。その昔の津軽では30°は死ぬほど暑いと言われたものですが、今では北海道も含めてごく普通になってしまいました。こうした命にかかわる自然災害はいつどこで起きても不思議ではありません。地球規模の気候変動は人間生活がもたらした環境破壊に起因しており、戦争と合わせて人類滅亡の序章がもう始まっているのかも知れません。
こんな暗い話は置いといて、先日シルバー世代の男女3組が元気村を探し当てて来てくださいました。皆さん大学時代の仲間とその伴侶で、まるでかつての青春ドラマ「俺たちの旅」のその後を見るような微笑ましさでした。おもてなしをした私たちも共感することばかりで、仕事冥利に尽きるってもんです。自分にもこうした仲間がいるだけに、そろそろ会わないとこのまま会えなくなるのかなという年齢的な危機感に駆られます。
「思い立ったが吉日」
このことは大事です。寺山修司は「書を捨てよ 街へ出よう」と言いましたが、たまには「家を捨てよ 旅に出よう」でも何の支障もないと悟るべきでしょう。親しい仲間と大いに飲んで、「今夜は人間失格でもいいじゃない」と、太宰治も微笑むはず。元気村はそんな人生旅のオアシスでもあります。
皆さん、暑さに負けないでアクティブな夏をお楽しみくださいね。
では、これにてメルマガ7月号を終わります。
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奥津軽をまるごと体験!
一般社団法人かなぎ元気村
https://kanagi-genkimura.org/
〒037-0207 青森県五所川原市金木町蒔田桑元39-2
◆お問い合わせ
電話番号 0173-52-2882
ito@kanagi-genkimura.org
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2023.7.13
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