一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン8月号
残暑お見舞い申し上げます。
奥津軽の夜を彩る立佞武多も終わり、少しずつ涼しさを取り戻してきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信していきます。奥津軽のクマのぼやきをお楽しみください。
さてさて、この夏の青森県は40℃に迫る過去最高気温を記録しました。台風につきもののフェーン現象とは言え、これまでの暑さとは別次元であり、北国育ちの私達にとって体温以上の高気温はかなりこたえます。この先の地球環境を考えると不気味ですね。
青森県の8月は、4年ぶりにフルスペックで開催した夏祭りやお盆の帰省客で一時的に交流人口がどっと増え、この元気村も7月後半からグループ旅行や子供たちの宿泊体験で賑わっています。子供達との家族旅行となると、何かしらの「体験」を希望されるお客様も多く、暑い中「ピザづくり」や「しとぎ餅づくり」などを楽しんでいかれました。
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【目次】
1.特集「青森県内のねぶた、ねぷた、そして八戸三社大祭にふれて」
2.かなぎ元気村「かたるべぇ」のかっちゃ料理で秋の贅沢時間
3.かなぎ元気村の体験
4.かなぎ元気村の宿泊
5.ウェルネスコラム「土地の持つ魂を活かした地域づくり」
6.あとがき
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■特集記事
1.特集「青森県内4大祭りを見物しました」
青森県内では7月後半から8月のお盆にかけて、いたるところで夏祭りが行われますが、特に規模が大きく集客力がある「青森ねぶた」、「八戸三社大祭」、「弘前ねぷた」、「五所川原立佞武多」を夏の4大祭りと呼んでいます。8月1日から8日までの期間に集中して開催されるので、この4つを一気に見学するのは県内に住む人々でも滅多にありません。実は今年、そんな滅多にないことを初めて体験しました。
どこのお祭りも昔ながらの風情を継承しつつ、ハイテクの現代を象徴するように山車もねぶたも進化しているようです。ねぶたはLEDの普及で色彩が際立つようになり、運行中、場所に合わせて伸び縮み(せり上がる)や折りたたみの仕掛けもまた驚きの連続でした。特に八戸三社大祭の山車はまるで「紅白歌合戦の小林幸子」といった感じで、目がテンになります。
読者の皆さんも「青森県の夏まつり一気見」を是非体験してみてください。
この外にも「毎日どこかで何かが面白い」ディープな津軽を知るためには移住して津軽衆になることをおすすめします(笑)
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2.かなぎ元気村の初秋の料理はコレ??
元気村の畑では今年もジャガイモの収穫を終え、枝豆もそろそろ実を付けてきました。
ジャガイモは春に種苗店へ行くと種類の多さに驚かされます。それぞれの種類に食味や調理のうんちくが書かれており、そんな刺激的なコピーにつられて今年も7種類のジャガイモを植えてみました。その中の一つにメークイーンのように細長く、表も中も紫色の「シャドークイーン」という品種があり、これがまたチップスにすると色鮮やかで美味いのです。さらに変わったところでは赤と紫のまだら模様で、見た目が覆面レスラーのように不気味な「デストロイヤー」という品種がポテトサラダにすると美味いですね。
私はジャガイモ大好きのビール飲みジジイなので、日中酷暑に喘いでいても夕方になると簡単に生き返ります(笑)
これから秋めいてくると津軽生まれの「毛豆」も楽しみですね。「毛豆」については面白い話があるのです。かなり前に五所川原農林高等学校でアメリカのスペースシャトルに自校の毛豆種子を乗せてもらい、地球に帰還した種子を「宇宙毛豆」と名付け、実際に中泊町で作付けされて産直施設で販売されていますが、宇宙を往復して何かが変わったわけでもなく、普通に美味しい毛豆なのですが、「宇宙毛豆」ってのは本当の話なので信じてください。
コロナ禍になってからキャンプと「キャンプめし」が流行っていますが、私もダッチオーブンを愛用しています。水を使わず、ジャガイモやタマネギをベーコンやソーセージと一緒に無造作に放り入れて焚火や炭火で蒸し焼きにするだけです。野菜、肉、魚はもちろん、ピザだって簡単に焼けますよ。炉端の田舎料理だけじゃなく、野外で満天の星を見ながらこんな料理を楽しめるのも元気村スタイルです。
お昼のお弁当、お食事会などお気軽にお問合せください。
季節の地場産食材で、お客様のニーズにあった料理、お弁当をご提供します。
昼食や夕食の様子は、Facebook「かなぎ元気村かたるべぇ」にも時々アップしています。
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3.かなぎ元気村の体験
元気村は茅葺屋根なので太陽熱がこもることがなく、南北の大きな縁側を開け放つと風が流れて心地よく過ごせます。秋の夜長は虫の声に包まれる元気村はそれだけで落ちつく空間であり、慌ただしい時間から逃避できる現代の「疎開先」としておすすめしたいと思っています。
目新しいところでは、10月から数回、外国人向けにお膳料理と田舎スイーツづくり体験のオファーをいただきました。我らの津軽弁が通じるわけもないのですが、気張らず和やかな雰囲気でやってみようと思います。ほとんど究極の贅沢三昧をしているクルーズ客を相手に、日本が誇る食文化、「出汁」の旨味と、奥津軽の野菜・山菜・海藻や発酵食でチャレンジしてみます。敬愛する開高健先生は、美味 珍味 奇味 怪味 媚味 魔味 幻味 幼味 妖味 天味などと言い表していますが、さて我らはどうなりますやら(笑)
これからは稔りの秋、天高く馬肥ゆる秋。
青森県の日本酒は美味しいですよ。
野山を駆け巡り、木の実やキノコを採って、大いに食べて、大いに飲みましょう。
※十二本ヤス アドベンチャーライド
※体験プログラムはこちらから→https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity_plan/?asobiKbn=1
※縄文アドベンチャーライドをはじめとしたモニターツアーの映像をお楽しみください。
こちらから→https://kanagi-genkimura.org/category/movie/
社員研修、ワーケーションなどの宿泊プランは直接、下記へ電お問合せください。
→電話番号 0173-52-2882 ito@kanagi-genkimura.org
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4.古民家かなぎ元気村の宿泊
ぽつぽつと秋の宿泊予約が入って来ましたが、秋から冬は意外にも西日本の人たちがこの古民家を探し出して来てくださいます。古い家と景色の良いところは日本中数多あるでしょうが、何が違うんでしょうかね? 単純には気候風土の違いで、西の料理とは趣が異なる奥津軽の郷土料理は確かにあります。さらに、広大な津軽平野と、人気(ひとけ)の少ない集落ってのも、逆から見ると魅力なのかもしれません。
いつも宿直して感じるのは、皆さん早起きだってことです。つまりは、テレビもないラジオもない元気村に、都会暮らしの人達がいきなり足を踏み入れると手持無沙汰でこうなるのでしょうか(笑) ヒマラヤ登山隊の高地順応みたいに、少しじっくり逗留してみるのも現代人のメンタルヘルス改善には必要なことでしょうね。
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5.ウェルネスコラム「土地の持つ魂を活かした地域づくり」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら→
https://kanagi-genkimura.org/category/blog/jomon_wellness/
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6.あとがき
冒頭で、いまだかつて経験したことがない猛暑について書きましたが、つい先ごろ国
連の事務局長が地球規模の気候変動について、「地球温暖化」の段階は過ぎ、「地球沸騰
化」の時代になったとコメントしていました。今やエアコンなしでは暮らせないと嘆く
ばかりですが、元気村は茅葺屋根が太陽熱を通さず、広い縁側と軒が常時日を遮るため
に涼しい風が通り抜けます。扇風機は備えているものの、エアコンは不要なので、日々自然の中で暮らしているという実感があります。
日本の暦はもともと大陰暦(旧暦)だったのを明治になってから西洋に倣って太陽暦に変えたのですが、台湾からもらったカレンダーを見ていますと、向こうはもとからの大陰暦で、日本人が捨ててしまった季節感が今もそのまま残っていますし、むしろある意味なじみやすいというところがあります。
さて、津軽の伝統行事は今も旧暦で続けられています。これから旧八月一日(今年は新暦の9月15日)は岩木山の御山参詣です。
皆さん、御山参詣を知らずして津軽を語るなかれというのは間違いありません。是非とも機会を作ってご覧ください。穏やかな秋を祈念し、8月号はこれにてお別れします。
2023.8.19
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