太宰治は味の素フリーク
太宰治は何にでも味の素を振りかけて食べるってのを知ってましたか。
これは紛れもない事実なのです。
味の素の歴史を辿ると、明治40年に昆布の旨味を研究し出したのが始まりで、明治42年から調味料として発売されています。
この年に太宰治は生まれ、当然ハイカラ好きの大地主「ヤマゲン」津島家では味の素の魔味にハマっていたと推察されます。
太宰が味の素フリークと言う逸話はたくさんあり、特に好物の筋子や納豆、豆腐には雪のように振りかけていたそうです。
思えば私たちも、お刺身の醤油に味の素を振りかけていました。
今でも古い田舎食堂のテーブルには胡椒や唐辛子と一緒に味の素の小瓶がさりげなくあったりします。
そう言えば!と、ハッとする人たちは数多いるはず。
自分も今では古い人間で、味の素の魔味で育った一人ですが、味の素の鮮烈な記憶は若い時に上越六日町のスキースクールで過ごした時分に、地元の人たちが野沢菜の漬物に必ず味の素を雪のように振りかける食習慣でした。
漬物やおひたしには必ず味の素を振りかける…
何なんだここいらの人たちは?
と思っていました。
今日は五所川原のエルムの街で信州の野沢菜を見つけて衝動買いしてしまい、あの時代の記憶に従って味の素をかけて食べました。
味の素は昆布の旨味がベースですから、もう一皿本物の昆布粉をかけて食べ比べしてみました。
この昆布粉末は今別町袰月産で、個人的に魔法の調味料として愛用しています。
思った通り、旨味は同じだと感じました。
時期はずれで、しかもクソ暑い秋に食べる久しぶりの野沢菜。
お酒もご飯も進みました。
とりとめのない話しでしたが、これもノンフィクション太宰治です。
2023.8.31
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