クマだよ。

皆さまから見れば不可解だと思うでしょうが、春になれば冬支度が始まるってのは本当だ。

山の雪解けを見計らって広葉樹を伐り出し、カットして、割って、小屋に積み上げる作業がお盆前まで続く。

これはナラの木だよ。

この夏から来年秋までじっくり乾かしてから焚くのさ。

便利さに慣れた現代生活には無理だろうけど、おいらは少年期からやっている。

歳はとったが、何とか今年も一人でやれそうだ。

これから毎朝、小屋の軒下でラジオを聴きながら淡々と薪割りを続ける。

慣れるまでしばらく眠いけど、夏までには終わるさ。

そして、いつか本当に終わりが来るだろうね。

命ある限り人皆同じだよ。

ぜーんぜん苦にしません。

薪はミズナラとヤマザクラ。

ナラは薪炭材としては最高だ。

2024.3.26