義経千本桜

下北半島佐井村福浦歌舞伎

ご招待をいただき矢も楯もたまらず、親愛なる友人たちと5年ぶりの再会に心が躍った。

明治時代中期、この福浦地区の人々が上方役者から伝習を受け、「漁村歌舞伎」として長く定着していたが、近年は人口減少と高齢化で存続が危ぶまれていた。

だが、こうした全国でも稀な地域文化を絶やすまいと地元の熱意が燃え広がって他所から助っ人が参加するようになり、担い手の存続が図られている。

理由は何よりも地域住民の人が好いからだ。

おいらも心からエールを送っている。

本格的な大歌舞伎を知る人にとってはやや趣が異なると思うが、そもそも、役者も語りの太夫もナマリまくっており、囃子方も笛・太鼓・拍子木の他にブリキの一斗缶を叩いたりしてローカル色全開だ。

おまけに、時々役者がセリフを忘れたり、飛ばしたりで数秒間無言になる空白が爆笑の間合いになっている。

なんかね~ こういう時間は穏やかで心が洗われるな。

おいらの親愛なる友人は髭を剃り、気合の抜けたツルツル顔に白塗りをして舞台に出た。

楽しかったぞ。

福浦歌舞伎。

地域の中学生が見事な三番叟を舞った。もちろんご祝儀の嵐だ(笑)

この漁師たちのカッコよさは半端でない。

囃子方もいいね。役者の動きと息がピッタリだ。

保存会の田中会長はアドリブたっぷりで笑わせてくれる。

北海道江差町から謎の役者室谷団十郎(右側)が助っ人で参加した。

江差町から特別出演の江差追分。

涙の終演挨拶

佐井村のシンボル「縫道石山」

来年もまた来るぞ。

2024.4.11

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