一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン9月号

皆さま9月はどう過ごされましたか? 歳時というところで振り返ってみますと、9月は実にいろんなことがありました。私の個人的なところで言えば、岩木山御山参詣、敬老の日、十五夜、秋分の日(秋彼岸)と続いた日々の中で、特に久方ぶりに岩木山山頂へ立てたことが一番の思い出です。日ごろの行いが良いせいか(はて?) 山頂はほぼ無風快晴、360°視界良好の幸運に恵まれました。山頂からの絶景に圧倒され、のんびりとおにぎりを食べながら、ここは天国なのかなと本気でそう思っていました。
 岩木山から見下ろした黄金色の津軽平野は、天候に恵まれて稲刈りが進み、今日あたりで2/3ぐらいまで刈り終えているようです。稲刈りが終われば一気にうら寂しい光景になり、寒さも増して山々が色付いてきます。
 里に冷気が吹き込めば食欲の秋ですよ。お米も林檎も大豊作だし、今年は秋刀魚が豊漁のようで嬉しいですね。新米の炊き立てご飯は「瑞穂の国」に生まれた幸せを感じる至福の時でもあります。
一方で、青森県に住む私たちは幸い穏やかな天候に恵まれてはいるものの、他県では変則的に発生する台風や豪雨災害が頻発し、心を痛めるニュースが続いています。
10月は神無月と言って、神話の世界では八百万の神々が出雲の国に集まって会議をするそうですが、どうか安寧な世の中にしてほしいと願うばかりです。
 
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。

==================================
【目次】
1.津軽海峡交流圏ラムダ作戦会議の歩み
2.シリーズ「記憶の断片」その6
3.ウェルネスコラム第23回
「チャレンジ精神をそそり、次の夢へ誘い、圏民がつながる『津軽海峡圏Well-Being博』」
4.あとがき
==================================

1.津軽海峡交流圏ラムダ作戦会議の歩み
2013年度から青森県と津軽海峡を挟む道南地域を一つの圏域とする津軽海峡交流圏の
形成に向けた取り組みが始まり、本県と道南の渡島檜山地方から結構変わった人達が集まって時々会議をしています。会議名はラムダ作戦会議。ラムダとは波長を表す記号です。メンバーの掟も公開されているので、先ずはご覧ください。
〇津軽海峡交流圏を元気にしたいという熱い想いがある
〇前向きである
〇面白いことが好きである
〇自ら汗をかく
〇交流圏形成の頭脳である
この会議メンバーには初回から元気村のクマと小タヌキが入っていて、自分を除けばかなり強力、かなり変わった面白い人たちばかりです。産業振興・人材育成・情報発信の分野でメンバーが自由闊達な意見を述べ、有難くもそれらが抹殺されることなく、青森県と北海道で活性化に向けた提言として共有され、行政運営における何かしらのヒントになっていたのかもしれません。11年の長きにわたる交流会議でしたが、そろそろ幕を閉じる頃合いとなりました。
さて、千秋楽は次の4つのステージで展開します。皆様奮ってご参加ください。
●津軽海峡交流圏郷土芸能祭 ●「ラムダ塾in函館」及び「ラムダの教科書3」
●津軽海峡交流圏Well-Being博 ●晩秋の青い森鉄道 ハイボール列車
 特に、津軽海峡交流圏郷土芸能祭については、今回派遣する津軽民謡チームは敢えて津軽衆ではなく全員道産子を選びました。その理由は、津軽民謡は津軽で生まれ、津軽で育まれた郷土芸能ですが、その芸を磨き上げた土壌は北海道だからです。かつて好景気に沸いたニシン場や炭鉱町における最大の娯楽として津軽民謡の興行が一番人気でした。
そうした記憶が北海道にはちゃんと残っており、津軽民謡の素晴らしさを理解し、それを志す若者たちが極めてハイレベルな実力を身につけているからです。そのこと自体を道民の皆様にきちんとお伝えし、感謝を述べることが、かつて津軽三味線の文化振興にかかわった私にとって最後にやり残した仕事であり、恩人である札幌市の故高田裕先生が私に託した遺言です。
津軽民謡・津軽三味線の担い手も今や地域の閉鎖性を取り払ったノーボーダーになりました。この度の出演者に熱いエールをお送りください。

ラムダプロジェクトの詳細と活動については、青森県庁のホームページからご紹介しています。
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kotsu/tetsudo/ramudasakusenkaigi.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2.シリーズ「記憶の断片」その6
 皆さま、NHKの朝ドラ「虎に翼」、かなりの方が見ていると思いますが、ドラマは日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリーであり、困難な時代に立ち向かい、道なき道を切り開いてきた法曹たちの情熱あふれる姿が活き活きと描かれてとても感動しています。
実は、昭和47年から51年まで軽々しく愚かなだけの大学生活を送っていた自分にとって、あのドラマの後半から展開される事件や時代背景、裁判と判例が自らの不勉強さと重なるからです。恥ずかしながら法学生だった自分の記憶の中で、昭和48年4月の尊属殺重罰規定違憲判決について、刑法の講義の中で教授が複数回にわたって話をしたことの記憶がよみがえり、今さらながら胸が熱くなりました。
今に至って日本国憲法の解釈の重要性がより一層高まっている気がしてなりません。 簡単に言えば、憲法とは「国家が守るべき法律」であり、国家の目的が何であるのかを考えますと、これから展開される政党選挙と内閣の行方に無関心ではいられない気がします。地球と人類の終末時計は残り90秒しか残っていないそうです。昔から「馬鹿な大将敵より怖い」と揶揄されますが、世界中どこを見てもそんな危険が転がっていますね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

3. ウェルネスコラム第23回
「 チャレンジ精神をそそり、次の夢へ誘い、圏民がつながる『津軽海峡圏Well-Being博』」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら

チャレンジ精神をそそり、次の夢へ誘い、圏民がつながる『津軽海峡圏Well-Being博』| 小タヌキのウェルネスコラム第23回

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

4.あとがき
秋分の日(秋彼岸)を待ってたかのように曼珠沙華という真っ赤な彼岸花が咲きました。まるでその日に合わせるかのように咲くので不思議でなりません。中国大陸が原産地とされ、もともと寒冷地には多く咲かなかったのですが、このところあちこちで見られるようになりました。特に近場である鶴田町の津軽富士見湖公園では地元の人々が意図的に大規模な群生地を作っていて、ちょっとした名所になっています。我が家でも妹が夏に帰省する度にあちこちに植えていて、そのおこぼれを元気村にも植えています。最初は毒々しい色合いと怪しげな雰囲気があってさほど関心がなかったのですが、はっきりした季節感があり、見慣れるといいもんだなと思うようになりました。
ちょいと話が飛びますが、今年は狂暴なスズメバチの姿が一向に見えません。スズメバチだけでなくアシナガバチも例年に比べると極端に少ない気がします。おそらくは気候と繁殖期のミスマッチだと思われますが、リンゴ栽培に重要な役割を果たすマメコバチの繁殖も同様かと思えば何やら不気味な予感がしますね。
さあ、食欲の秋。酒飲みで食いしん坊の私は日々酒の肴づくりに励んでいます。これから山のキノコが気になるところですが、季節ならではの食材で、風流を気取って一杯やるのは至上の楽しみです。クマと一杯やりたくなったら是非元気村をお訪ねください。

皆様、10月も災害への備えを怠らず、息災でお過ごしください。

2024.9.27

その他の記事

月別アーカイブ

タグ一覧

Movie

動画一覧