一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン1月号
新年明けましておめでとうございます。
昨年の秋は自民党石破茂総裁の辞任と内閣総辞職により、衆議院での首相指名選挙で高市早苗氏が女性初の内閣総理大臣に指名され高市新内閣が発足しました。しかし、その後の与野党の混迷ぶりは皆様ご存知の通りで、新年を迎えて再び衆議院の解散総選挙に突入することになりました。前にも書きましたが、国会の論戦やSNSでの暴露合戦により政治家と政党の暗部があぶり出され、国民の多くが隠された事実を知るところとなりました。
今こうした日本の混乱に乗じて世界の専制国家が脅しと挑発を繰り返しています。この時期の解散総選挙の是非はともかくとして、国民一人一人が自由で健全な日本国家の存続と国民生活の未来を真剣に考えるべき時が来たのだと思います。選挙後はノーサイドで日本の国益と安全を守るスクラムを組めないものでしょうかね。
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。
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【目次】
1.ローカル鉄道の存続について思う
2.シリーズ「記憶の断片」その22
3.ウェルネスコラム第39回
「阿里山森林鉄路と津軽森林鉄道との交流がはじまる予感!」
4.あとがき
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1.ローカル交通の存続について思う
悲しきかな日本の人口減少と高齢化の加速は歯止めがかからず、地方に住む我々の周辺は65歳以上の高齢者が人口の50%以上を占める、いわゆる限界集落ばかりです。損得ということからすれば鉄道や路線バスの維持が困難なのはわかりきっていますが、果たしてこの先日本全体がつまらなくなってしまうのではないでしょうか。高齢化社会という現実は今さらどうにもなりませんが、人は歩き回り、移動しなければあらゆる分野の活性化につながるわけがありません。第一、運転免許を持って自動車を運転できる人が減り続けるのですから。こうした未来をフォローしなければ観光立国とか観光地域づくりというお題目は空念仏に過ぎません。私自身、自力で歩けるうちは旅をしたいですし、鉄道の旅情というものは車の移動とは趣が違います。年老いても旅行会社のパッケージツアーより自分なりの価値観であちこち巡りたいと思うわけです。
昨年、憧れていた台湾の阿里山鉄道(阿里山林業鉄路)に乗り、その世界的な人気を創造する秘けつに気がつきました。その一つにチケット取得(全席指定)の困難さが乗りたい人の心理を強力にくすぐるのです。チケットはインターネットでしか取得できず、毎日世界に向けて台湾時間の朝7時に14日後のチケット購入をオープンしますが、ものの数十秒で売り切れてしまいます。マジで秒殺、信じられないかもしれませんが本当の話です。更に運よくゲットできたにしても、その時点でクレジットカード決済ができなければ即刻お流れになります。私たちは4人で日本時間の朝6時に一気にアクセスして運よくゲットしました。敢えて困難さをアピールする、これこそが戦略なのです。
もし、津軽鉄道を観光ニーズに特化し、世界に向けてプラチナチケット戦略を仕掛けたとすればどうなるのかなと、そうした価値創造について思いが飛びました。もちろん阿里山鉄道はもともとがローカルな森林鉄道なのですが、沿線の集落とスクラムを組んで各駅地域の歴史や生活文化を感じられる設えもそれなりに理解できました。津軽鉄道も飯詰駅や中里駅で住民が意欲的な取り組みをしていますし、行政が粋なバックアップをすれば沿線地域のやる気がアップするのではないでしょうか。
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2.シリーズ「記憶の断片」その22
昭和49年(1974)2月、ある日の深夜、私は新潟県上越地方の六日町ミナミスキー場のプレハブ宿舎で命の危険を感じて飛び起きました。雪の重みで天井がミシミシ音を立ててしなり始めたのです。その年の冬は今も語り継がれる記録的な大雪で、年明けからは上越線も度々ストップしていて2月のその日も完全運休でした。私たちスキー学校スタッフは津軽衆ばかりで多少の雪には驚かないものの、音もなく深々と降り積もる雪に宿舎が潰されそうになり、そこからは苦難の日々の始まりです。全員即座に屋根の雪下ろしと、雪に埋まった二階建てプレハブの周囲を掘り起こす作業を始め、不眠不休で翌日の夕方近くまで必死に作業を続けました。あまりに疲れてその夜の記憶は全くありません。しかも、それからも雪は降り続け、私にとっては過酷な作業が2週間も続くことになるのです。
校長はペーペーで一番若く体力があった私をスキー場の復旧作業員として人質に差し出したわけです。リフトそのものが埋まって索道のチェアを進められなくなり、数百メートルに渡って切り通しでチェアを通すという想像を絶する作業の始まりです。左右の見えない雪の切り通しを一人乗りのチェアリフトが進む光景を想像できますでしょうか? スキー学校ですからお客さんがあればレギュラーメンバーはレッスンをしますが、私は来る日も来る日も雪堀りに明け暮れ、疲れて泥のように眠った日々が今となれば懐かしく思い出されます。恨みも何もなく、日に日に形が作られていく作業に結構やりがいを感じていたのだと思います。昨年に続いて今年の冬も津軽地方は災害級の大雪になりました。私が昔経験した上越の雪質が今の津軽にも当てはまります。地球温暖化は北海道にも豪雪をもたらすようになりました。でもそのうちきっと春が来ると信じていますから雪国の人達は我慢強いのでしょう。それにしても毎日全国ニュースで酸ヶ湯温泉の積雪を伝えるのはやめて欲しいですね。なぜなら酸ヶ湯は日常生活エリアではなく、八甲田山中という異界ですから酸ヶ湯=青森の積雪と思わせる報道は大いに不満です。ちなみに酸ヶ湯温泉は現在積雪5mですから(笑)
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3. ウェルネスコラム第39回
「阿里山森林鉄路と津軽森林鉄道との交流がはじまる予感!」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら
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4.あとがき
NHK朝ドラ「ばけばけ」見てますか? ストーリーもキャスティングもテーマソングも全ていいですね。ほのぼのとした癒しを感じる珠玉のドラマだと思います。舞台は島根県の松江で、登場人物は当然ながら出雲言葉です。私は個人的に出雲言葉に癒し感と懐かしさがあり、それは取るに足らない話なのですが、学生時代私の親友のアパートの同フロアに島根出身の女子大生がいて、常にゆったりとした出雲言葉そのままで、津軽弁とは天と地ほどの違いを感じたものです。私の親友は秋田出身で社交性が高く、もう一人同フロアの香川県出身の女子大生も一緒に時々親友の部屋に集まって何かしらの料理を作り、たわいもない話をして安酒を飲む時間がとても楽しみでした。島根の人はさっちゃんで、幸なのか幸子なのか聞いたことはないのですが幸せの字は確かです。「辛」の上に一字足すと「幸」になる。今辛いことはあと一つ頑張れば幸せになる。だから「どん底でも平気だ」とあの植木等は言ってたそうです。
今夜も静かに雪が降り続けています。2月4日は立春、もうすぐ春の扉が開くはずです。そして、8日は国政選挙。果たして日本の新しい未来の扉が開かれるのでしょうか。
皆さま2月も息災でお過ごしください。
2026.1.30

