一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン9月号
秋分の日は昼と夜の長さが同じなのだそうですが、日常の暮らしの中では日が短くなると気持ちの余裕が乏しくなるようで、殊更うら寂しさを感じますね。間もなく稲刈りが終わると津軽平野はいきなり色を失い、寂寥感に包まれてしまいます。もう10日もすればシベリアから渡り鳥がやって来て、またストーブの季節になります。
9月の秋分の日や敬老の日を組み合わせたシルバーウィークという言葉が発生したのは17年前の2009年だそうで、振り返ってみると青森県の2009年は太宰治生誕100年に沸いた年でした。特に生誕地の金木町はメディアの露出が続き、この最前線にいた自分たちにとっては忘れ得ぬ思い出ばかりです。とりわけ芦野公園で公演された太宰の紀行小説をベースにした野外演劇「津軽」は珠玉の出来栄えでしたね。あれから17年も経つと舞台に関係した方々も次々に亡くなられ、本当に思い出ばかりになった気がして寂しいです。もう二度と戻らない時間というのは人生そのものなのでしょう。なーんて、ガラにもなくセンチな話になりましたね(笑)
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。
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【目次】
1.49年ぶりの国民スポーツ大会(国スポ)
2.シリーズ「記憶の断片」その30
3.ウェルネスコラム第47回
「我が「青森ねぶた祭」 ~鎮魂と復興、禊と祈りの祭~」
4.あとがき
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1.49年ぶりの国民スポーツ大会(国スポ)
スポーツの秋になりました。おなじみの国民体育大会は、意外なことについ最近の2024年に国民スポーツ大会(略称・国スポ)に改称されています。都道府県対抗方式による国内最大のスポーツの祭典であり、開催地持ち回りというのも変わらぬスタイルで、我が青森県での開催は実に49年ぶりになります。個人の栄誉はもちろんですが、都道府県対抗ということで、男女総合優勝は「天皇杯」、女子総合優勝は「皇后杯」が贈られます。
10月10日の開会式には天皇皇后両陛下が来県されるため、ここ最近は各県から応援の警察官や車両による警備訓練がそこかしこで行われていて、映画の「踊る大捜査線」を彷彿させるシーンを目にすることがあります。国スポは、冬季大会、障スポと多岐にわたり、健康増進や体力の向上ばかりではなく、地方文化や人との触れ合いのきっかけになるという点で、私個人としては肯定派です。
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2.シリーズ「記憶の断片」その30
つい先日、地元新聞で俳優の「いとう まい子」さんの「敬老の日に寄せて」というコラムを発見し、自分の記憶の断片の中にいとうまい子さんがいることに気がつきました。 メルマガの冒頭で太宰治生誕100年のことに触れましたが、その年にNHKのお昼の番組ロケで地元の雲祥寺の石碑に刻まれた太宰の言葉「汝を愛し、汝を憎む」について彼女と語る場面が収録されました。私ごときの話は置いといて、上手く言えませんが、彼女の印象はとても気さくで、相手(緊張している私)への思いやりが深く、自分の容姿や知性をおくびにも出さず、彼女自身が知りたかったことをお互いの話の中で吸収しているんだなと感じました。
若い頃、所属していた事務所を辞めて仕事が無くなった時期が10年ぐらいあったそうで、そうした時期に自分の何が至らなかったのか深く考え、全ての方のおかげで仕事をいただいて生かされていたのだと気づき、皆さんに恩返しをしたいと考えるようになり、仕事を通じて関心を持っていた予防医学を学ぼうと45歳から早稲田大学に入学し、今では大学教授として「ヒューニング学」というという分野を教えているそうです。なかなか聞くこともない言葉ですが、簡単に言えば、人間が自分を「調律」し、物の見方を広げるスキルを身につけることだそうです。
もともと好奇心が旺盛で、研究したり没頭したりすることが楽しいと思う人が少なからずいますよね。そもそも歳には関係ないのですよ。物の見方を広げることで価値観も世界観も変わりそうなので、不肖ワタクシもそうありたいと思っています。
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3. ウェルネスコラム第47回
「我が「青森ねぶた祭」 ~鎮魂と復興、禊と祈りの祭~」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら
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4.あとがき
数日前の大型連休は強力な雨雲を伴った台風が日本列島に長く居座り、名古屋方面や関東、特に千葉県や神奈川県は再び洪水や土砂災害に襲われて今も復旧が困難な状況を見ますと、これまでの治山や治水の管理というものが機能しなくなったようです。高市改造内閣にとってはいきなりの試練ですが、持ち前のスピード感で災害に強い日本列島の再構築を進めて欲しいと思います。単なる偶然に過ぎませんが、今年の当地は穏やかな晴天に恵まれて稲の収穫も佳境を迎えました。この後は林檎の収穫になりますが、新たに発生した台風26号の動きが気になりますね。
9月は岩木山の御山参詣という津軽人にとっては特別な年中行事があり、私達元気村チームは9月11日(旧暦8月1日)の午前3時から、朔日山(ついたちやま)の御来光を拝むためにヘッドランプの灯りを頼りに岩場を登って岩木山の頂に立ちました。世の中色々ありますが、赤とオレンジ色に輝く黎明の光を見ていますと、ごく自然にこの世の安寧を願い両の手を叩き、頭を垂れてしまいます。山頂に鳴り響く登山囃子の大合奏に合わせて東の八甲田山から昇る朝日を待っていましたが、残念ながら雲に阻まれて叶いませんでした。とかく自然と向き合うというのはままなりませんが、下山囃子と共に大満足の御山参詣でした。
さあー!天高く馬肥ゆる秋ですよ。皆様10月も息災でお過ごしください。
2026.9.30

