一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン11月号
一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン11月号
木枯らしが身にしみる初冬の11月。月後半はいよいよ初雪になりそうです。このところ岩木山や八甲田連峰の積雪が里からも目視出来ますが、平年よりかなり暖かいせいで平野部の紅葉はまだ鮮やかな色合いを残しており、金木の芦野公園ではモミジの赤とイチョウの濃い黄色が感動的な光景を織りなしています。
冬に向かうにつれてコロナやインフルエンザの感染が拡大しているようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。
今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。
この秋、野生動物の出没が相次ぎ、特に熊による人的被害のニュースを見ない日はありません。この夏の猛暑で確かに山の実りは少ないのですが、生息域が私たちの生活領域に重なってくると大変なことになります。北海道のヒグマはそもそも肉食獣ですからその恐ろしさは言うに及ばずで、本州のツキノワグマも本来草食系なのですが、当たり前のように人間に襲い掛かるようになると「野生動物との共存論」は成り立ちません。偏屈な動物愛護者が無責任な感情論を押し通そうとしても、人の命を脅かすのであれば迷わず駆除すべきでしょう。
全国的に狩猟文化が衰退し、ハンターやマタギが激減している今、間違いなく野生動物の個体は増え続けています。現に町なかでもアライグマやタヌキが家庭菜園を荒らしまくっていて、私は夜に元気村の近くの路上でハクビシンとおぼしき不気味な唸りをあげる動物を何度も目撃しています。近年では県内でもイノシシと本州鹿が群れを形成しているようで、これが津軽半島にも拡大するのはもう時間の問題でしょう。
他県では駆除や狩猟で捕獲した野生動物を適正に処理した「ジビエ肉」がスーパーで売られていたり、そうした野生の食材を目玉料理にしている飲食店は沢山あります。日本の縄文遺跡群がユネスコの世界文化遺産に登録されていますが、そうした古来から続く狩猟採取の食文化を正しく継承して行くのは必要なのではと個人的に思っています。現に元気村の縄文イベントでは野生のエゾシカやイノシシ肉を取り寄せて食べており、それらは総じて美味しく罪悪感はありません。家畜にせよ野生動物にせよ命をいただくことにおいては何の違いもないのです。
言っときますが、コラムとメルマガを連載している奥津軽の小タヌキとクマは、とある謎の人物の愛称であり害獣ではありません。品行方正な大酒飲みとして日本国へ納税している有益な動物です(笑)
==================================
【目次】
1.特集 NHK大河ドラマ「どうする家康」の時代と傍嶋家の考察
2.かなぎ元気村の妄想縄文グルメ
3.かなぎ元気村の柿とキクイモ
4.かなぎ元気村の雪遊び
5.ウェルネスコラム「エシカルスイーツプロダクツで未来志向の道の駅へ」
6.あとがき
==================================
■特集記事
1.特集 NHK大河ドラマ「どうする家康」の時代と傍嶋(そばしま)家の考察
読者の皆様、まつじゅん(松本 潤)主役の「どうする家康」見てますか? 回を重ねるごとに松潤も渋さを増して、新しい考察による徳川家康がなかなか面白くなってきました。
さて、このドラマの中で豊臣秀吉・石田三成・関ヶ原の合戦が終盤のキーワードに
なっていますが、、かなぎ元気村の旧主傍嶋氏の出自を遡って行くと、なるほどの事実が浮かび上がります。
傍嶋氏のことを簡単に説明しますと、
元々は美濃の国(岐阜県)不破郡(関ケ原を含む一帯)の一角を領する武士。
戦国大名福島正則(豊臣秀吉→徳川家康)に仕える福島正則は秀吉没後石田三成と対立し関ヶ原合戦は徳川方として参戦。
関ヶ原の戦に際し徳川方へ参陣した津軽為信の軍勢を補佐して軍功を上げる。
福島正則→加藤清正→生駒一正に仕えるも江戸幕府の沙汰により主家は消滅。
江戸で浪人中、津軽三代藩主信義に見いだされ、藩の家老職として迎えられる。
という津軽へ至る経緯は元気村で紹介していますが、ちょいと裏読み(妄想)して見ますと、津軽藩祖為信はそもそも豊臣秀吉、石田三成に所領安堵の恩義があるので隠れ豊臣派というのが今では定説になっています。
関ヶ原合戦の際、藩祖為信は嫡男信建を大阪城に残し、為信と三男信枚は徳川方へ参陣していますが(真田一族と同じ)、合戦が決したその裏で石田三成の遺児二人を津軽へ逃がしています。密かに匿われた三成の次男重成は杉山源吾と名を変えて家老職に就き、三女の辰姫は二代藩主津軽信枚の妻となり三代藩主信義を産んでいます。
つまり、津軽家と藩重役に石田三成の血が流れているという誠に驚くべき流れになっているわけで、明治になってからは堂々と石田姓を名乗る家系は現在も存在しているのです。
徳川幕府に取り潰された豊臣方に仕えて不遇な流転を続け、江戸で浪人中の傍嶋氏を石田三成の孫にあたる信義公がいきなり津軽藩の家老職に迎えたのには、果たしてどんな訳があるのでしょうか? 勘ぐりたくなりますね。
そもそも石田三成の遺児をかくまったのは、関ヶ原の際、豊臣秀頼の小姓衆として大阪城に残った嫡男信建が勝手にやったとは到底思えないし、父為信の意向で密かに動いていたとすれば合点がいきます。
さらに、そんな大それたことを徳川家康が知らないというのは極めて不自然ですし、不可解なことに三成の遺児3男3女はすべて生き延びています。なぜ徳川家康が黙認していたのかも気になりますね。「どうしたんだ?家康」
色んなことを勘ぐれば世の中の相関関係は複雑怪奇で面白いことばかりです。豊臣秀吉子飼いの猛将福島正則、加藤清正らに仕えた傍嶋氏と津軽藩との関係には何やら奥深い裏があるのかもしれません。(単なる個人的な妄想ですけど)
もう一つおまけに、津軽為信の嫡男信建と三男信枚は父の命によりキリシタンになっており、北辺のキリシタンというのも謎めいています。キリがないのでこの話はいずれまた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2.かなぎ元気村の妄想縄文グルメ
かなぎ元気村では10月の小タヌキコラムに登場した料理家瀬尾幸子さんによる妄想縄文料理を忠実に再現しています。縄文時代にも既にあったであろう食材をベースに、調味料を一切使わず、味付けは塩オンリーというこだわりで、焼く・煮る・蒸す・燻す・干すなどの手法で素材の旨味を存部に引き出しています。食材は、肉、魚貝、海草・水草・野草、山菜、木の実など多種多様で、それら組み合わせるとしたらかなり小宇宙的になるのです。
当然ながらすべて自然食材なので常に季節と向き合うことになりますし、そして、「妄想」というところがまた想像力を駆り立てるわけです。瀬尾さんの「妄想」には明確な根拠があり、理路整然としているので元気村が提供するヘルスツーリズムにもピッタリだと考えています。どの食材も調理に手間暇がかかりますが、縄文時代は時間というものに縛られない余裕があったでしょうから、こうした手間もまた現代人のメンタルヘルスには有効かもしれませんね。
私達と一緒に山野で食材を採取して妄想縄文グルメを体験してみませんか?
お昼のお弁当、お食事会などお気軽にお問合せください。
季節の地場産食材で、お客様のニーズにあった料理、お弁当をご提供します。
昼食や夕食の様子は、Facebook「かなぎ元気村かたるべぇ」にも時々アップしています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3.かなぎ元気村の柿とキクイモ
10月号の続きになりますが、今年はとりわけ柿が豊作で、元気村にある一本の柿の木には1,000個を超える実がなりました。これがまた甘くて美味いのですよ。私などは渋抜きを終えた柿を一度に4~5個をペロリと食べてしまいます。自宅にも柿の木が5本あるので、今年は電動皮むき機を買い込んで、かご干ししている大量の干し柿やフードドライヤーによる柿チップスを製造中です。
そして、もう一つの作物はキクイモです。そもそも外来植物なので繁殖力が強く、豊凶の波もありません。特に糖尿病への薬効成分が多いらしく、近ごろは加工品もたくさん出回るようになりました。赤カブと一緒に漬け込むキクイモ漬は津軽の定番で、絶対に食べたい冬の味だと個人的には思っています。元気村では甘辛煮やペーストにしたり、いろんなバリエーションで使っています。今の時期は産直などでたくさん売られているし、何よりも安くて栄養価が高いので皆さんも積極的に食べましょう。
※十二本ヤス アドベンチャーライド
※体験プログラムはこちらから→https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity_plan/?asobiKbn=1
※縄文アドベンチャーライドをはじめとしたモニターツアーの映像をお楽しみください。
こちらから→https://kanagi-genkimura.org/category/movie/
社員研修、ワーケーションなどの宿泊プランは直接、下記へ電お問合せください。
→電話番号 0173-52-2882 ito@kanagi-genkimura.org
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
4.かなぎ元気村の雪遊び
元気村はヘルスツーリズムの拠点として機能していますが、これから長い冬に入ると人々の日常行動は停滞してしまいます。統計的に東北地方の平均寿命は男女ともにダントツに短く、その死因となる病気は生活習慣に深い関わりがあるようです。こうした生活習慣病の多くは積極的に体を動かすことでかなり予防できるとされ、特に停滞してしまう冬場をどうアクティブに過ごすか本気で考えなければなりません。
そもそも楽しくなければ何をやっても長続きしませんので、楽しいことを見つけるきっかけとして元気村のスノーシューやアドベンチャーライドを体験してみてはいかがでしょうか。スノーシューにもいろんなタイプあり、深雪に有効な幅広のソフトタイプ、固い斜面に有効なハードタイプ、昔ながらの和かんじきをご用意していますので、そうした道具の違いも試してみてください。冬晴れの日にはかなり遠出することもありますし、芦野公園や嘉瀬スキー場周辺はビギナーにお勧めです。冬は積極的に体を動かし、いい汗をかいて、美味しくお酒を飲みましょう。と自分にも言い聞かせています(笑)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
5.小タヌキのウェルネスコラム第13回
「エシカルスイーツプロダクツで未来志向の道の駅へ」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら→https://kanagi-genkimura.org/2023/11/24/wcolms_13/
※ホームページにコラム記載
————————————————————————————————
6.あとがき
年齢的にしょうがないのですが、このところ大切な人たちとのお別れが続いています。浄土真宗の教義をわかりやすく伝える御文の中に、「それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、およそはかなきものはこの世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり」、「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」とあります。
今自分がこの世で生きていること自体が一期の夢なのかもしれませんね。世の中は目まぐるしく動いています。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと焦ったり、思うようにならず腹を立てたりしますが、過ぎた時間が戻ることはないのだし、今できることをコツコツやるしかないですね。つい先日元気村と自宅の畑じまいをしていましたが、土の有難みがよくわかるようになったのは一つの成長です。大袈裟ですが土さえあれば何とか生きていけるって思っています。どうせいつもの通り一人でアップアップになるのでしょうが、土を相手の自己満足はストレスフリーですよ。畑やりたい方はぜひ元気村をお尋ねください。
今年も残り少なくなりました。11月のメルマガ配信が遅れてしまったことをお詫び申し上げます。皆様お身体を大切にお過ごしください。
2023.11.27
その他の記事
- 2022.07.15
- 2022.11.28
- 2021.06.15
- 2023.03.28
- 2024.07.29