チャレンジ精神をそそり、次の夢へ誘い、圏民がつながる『津軽海峡圏Well-Being博』| 小タヌキのウェルネスコラム第23回

 

 いよいよ、2024津軽海峡圏Well-Being博は、10月5日の世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ、ストーンサークルで有名な小牧野遺跡でのエクスペリエンスからはじまる。

 

 開催第一弾にふさわしく、このコラムでも書き綴ってきた「縄文はウェルネスだ!」ということがわかりやすく体験できるエクスペリエンスに仕上がっている。
 森の中を歩いていくと、自然を敬う祭祀が行われていたと考えられるストーンサークルにたどり着く。深―く呼吸をして、無心となるひととき。それが贅沢と思うのは、日々、忙しい生活を繰り広げているからかもしれない。
 そして、展望台へ向かい、八甲田、そして陸奥湾をじっと眺める「座観」。ゆっくりと流れる時間と美しい景観、そしてここちよい風が楽しめる縄文Well-Beingエクスペリエンスである。このようなエクスペリエンスが来年1月下旬まで18ラインナップされているのだ。

 

 少し時間を戻そう。
 津軽海峡圏Well-being博。既に3 回実施してきたこのイベント。2023年はウェルネスからWell-beingに名前を変えることから、冒険家風間深志氏を迎え、もう一度「Well-being」を考えるシンポジウムを行った。



シンポジウム

 

 風間氏は、バイクで地平線を目指して走ることをしていたら、世界の極点にチャレンジする冒険をするようになった。思いついたらチャレンジ、そして達成したら次の夢を目指したという。北極点、南極点到達というとてつもない夢を実現して、今でも次の夢に向かう風間さんの生き方、そして夢に向かって邁進するプロセスの中で培われた経験がシンポジウム参加者の共感を生み、今回の津軽海峡圏Well-Being博のテーマに結実していくことになった。

 風間氏はシンポジウムで語った。
「極点へ行くと太陽は動かない。時間がない、方角がない。地平線を眺めることを楽しみにしていたのに、極点では、丸い球体に自分がいることがわかる。ここまできたら月を目指すしかないと思ったね(笑)」。
 風間氏の「Well-being」にはきっと終わりがないということなのだろう。

 

 「モンゴルに毎年いくが、物質文明からは離れている生活だけど遊牧民は自然の中で幸せに豊かに暮らしている。そういう暮らしをもう一度見直すことも大切ではないか?」風間氏は続ける。「青森は、本州最果てだけど、都市機能もあり、自然も豊富にある。幸せな場所で幸せな生活をしていると気づいてほしい」。

 Well-beingという言葉は難しいイメージがあるが、夢を追い続け、ポジティブに暮らしていくことが、幸福を実現する生活の源になる。青森の美しい自然、そしてほどよい都市部の暮らし、この魅力を引き出し、幸せな居場所をさまざまな人たちが共有していくのが、『津軽海峡圏Well-being博』なのだ。

 このシンポジウムの最後の締めは、奥津軽トレイル、DAZAI健康トレイルに取り組み、最近は縄文を経験してもらう縄文工務店プロジェクトなどを展開してきた、我が一般社団法人かなぎ元気村代表理事の伊藤一弘氏。
 「わたしたちのエクスペリエンスは、参加者みんなで縄文のライフスタイルを妄想して、縄文竪穴風住宅を作っていく。すると、コミュニケーションが生まれる。するとコミュニティが生まれていく気配を感じるですね」。
 私たち、かなぎ元気村のテーマは大人の遊び場づくり。大人が楽しんでいれば、子供たちも楽しんで参加してくる。つながりが生まれる。その経験の中でつながりや気づきが生まれ、笑顔が広がり、Well-beingになっていく、そんなプログラムをみんなで津軽海峡圏Well-being博で提供していきたいですね」。

 


歩いてる
 


浅虫写真
 


ストーンサークル

2024.9.27

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