一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン8月号

ねぶたの笛の音、太鼓と鉦の音、花火の轟音、盆踊りの津軽唄、盆帰りの人々、お寺とお墓参りの賑わい・・・いつも通りの津軽の夏はこんな感じでした。若い頃は遊ぶのに夢中で気にも留めなかったのですが、今となれば季節の音や匂いというものに改めて郷愁を感じますね。
皆様の8月はいかがでしたか? 相変わらず全国的な猛暑が続いていますが、今年の津軽はさほど気温も上がらず、台風も外れて雨らしい雨も降らず、昔の「梅雨無し津軽」を思い出しました。しかし、千葉県や北陸地方の集中豪雨には驚きましたね。短時間に数千台の車が水没し、亡くなられた方多数で、前月の熊本地震と並んで激甚災害が続いた日本列島でした。被災地域の早期復旧と皆様の健康維持を心から願っています。
8月も残り数日になり津軽平野は日に日に黄金色の色合いが濃くなりました。このまま何もなければ今年も豊作なのでしょうが、昨年の米騒動から一転して今年の米価は大幅に下落するようです。農家にしてみれば高騰した生産経費と収入のバランスが取れなくなり、生産規模によっては離農が加速するのではないかと危惧されます。美味しい新米の季節が間もなくやって来るのにいささか気が重いですね。
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。

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【目次】
1.雪合戦の話
2.シリーズ「記憶の断片」その29
3.ウェルネスコラム第46回
「「おかげさま」と「常若」の精神に触れる ~伊勢神宮式年遷宮のお木曳体験記~」
4.あとがき

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1.雪合戦の話

まだまだ暑い日が続きますので奇をてらって雪合戦の話をしましょう。つい先月のこと、偶然NHKの番組「世界で開け!ひみつのドアーズ」を見てビックリ仰天しました。それはノルウェー北極圏のヴァルドーという町で、日本の雪合戦が最大イベントとして定着し、全住民が熱狂してる様に感動しました。
地元民だけでなく、仕事で町を離れた出身者もこの時期に合わせて帰省するほどの重要行事なんだそうです。ホントかよ~?って感じで思わず嬉しさがこみ上げましたね。名前もそのまま「YUKIGASSEN」、人々はゆ~きがっせんと言ってました。もちろんチーム戦で、ルールは北海道発祥のスポーツ雪合戦そのまま。選手も応援団もマジで熱狂してるんです。更に相撲も日本の歌も普通に親しまれているのには驚きのダブルパンチでした。雪合戦も相撲もルールがわかりやすく勝敗が目で見て伝わりますし、礼儀やチームワーク、相手への敬意を大切にするというところが極北の人々の魂を揺さぶるのでしょうか。街にはノルウェー国旗と日本の日の丸がはためき、本当に泣けるほどの日本びいきを感じました。極北なのでオーロラがめちゃくちゃきれいだし、こうした人の好さを感じるフレンドリーなところへ生きてるうちに是非行ってみたいですね。

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2.シリーズ「記憶の断片」その29

つい最近の5月、私が敬愛していた方が97歳で亡くなりました。思い起こせば43年前の昭和58年に当時の陸奥湾一周駅伝予選会で出会ったのが始まりで、当時陸上自衛隊を定年退官して間もない頃だったので、まだ若かった私達とも互角に走れていました。凄い人がいるもんだなと感心していると、驚いたことに亡くなった私の父と同じく現在の陸上自衛隊の前身である警察予備隊の一期生として入隊した方で、父の記憶もあると話していましたので、私にとっては今に至るまでずっと父親のような存在でした。
さて、その方のその後ですが、老境になってから陸上競技に目覚めて、マスターズ陸上の中長距離で優勝を続け、競技会で知り合った同年の県内選手の方々とリレーチームを組み、2021年と2022年には90代の400mリレーと1,600mリレーで孤高の世界新記録を樹立しています。90代ですよ!90代!生きてるだけでも凄いのに、苦しさの極致とも言えるマイルリレーを走るなんて尊敬以外の言葉が見つかりません。そしてまた驚くことに、このチームには金木出身の方がもう一人いて、今でもスプリンターとして世界記録の更新を続けています。世の中には凄い人たちが確かにいるんですね。しかも身近にいたことは地域の誇りそのものです。
俗人を絵に描いたような私たちにはひたすら優しく寛容でしたが、自身は酒も煙草もやらず、自分には徹底的に厳しく、風貌もジャングルで戦い続けたあの小野田寛郎元少尉とよく似ていました。大酒のみの私達を乗せてビアガーデンへ連れてってくれた優しさを思うと泣けてきます。こんな武人はもういないでしょう…これで絶滅、本当に寂しいです。

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3.ウェルネスコラム第46回
「「おかげさま」と「常若」の精神に触れる ~伊勢神宮式年遷宮のお木曳体験記~」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら

「おかげさま」と「常若」の精神に触れる ~伊勢神宮式年遷宮のお木曳体験記~

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4.あとがき

このあとがきを書いている今の今、目を疑うようなニュース映像が飛び込んできました。ネパールとチベットの国境地帯にある標高7,000m級の山岳地帯で氷河と岩石が大崩落して谷を塞ぎ、鉄砲水になって下流を徹底的に破壊し、犠牲者・消息不明者数知れずという大惨事になっています。実は、ネパールに留学している知人がいて、彼が現地にいるうちにエベレスト山群をこの目で見たいなと思っていた矢先の出来事で、ニュースの映像や彼が発信しているSNSの情報を見て思わず体が固まりました。以前NHKのBSで放送されていたグレートヒマラヤトレイルプロジェクトに参加しているメンバーなので安否が気遣われましたが、カトマンズにいて無事だったことがわかって安堵しています。
高山の氷河が崩落するほどの気候変動はもう救いようがないのでしょうか・・・今を生きる人類が自らの慢心を戒め、慎ましく生きる心の時代はもうないのでしょうか・・・戦をしても人が死ぬだけで先行きに何の望みもありません。仕掛けた側が狼狽しているのは誰が見ても明らかです。
この先も心配は尽きませんが、9月も息災にお過ごしください。

2026.8.29

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