一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン9月号
もう仲秋の9月。月暦も今月を含み残り4枚しかなくなりました。
なかなか衰える兆しがない猛暑の中、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。
今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。
このメルマガを書いている今日は9月15日、旧暦では8月1日です。旧暦の8月1日と言えば、津軽の母なる岩木山の御山参詣(おやまさんけい)です。
津軽衆にとって、遥か昔から「五穀豊穣」「家内安全」を祈願する最も重要な祭事とされ、国の重要無形文化財にも指定されています。津軽一円から人々が白装束をまとい、巨大な幟旗と大幣帛を掲げて岩木山神社へ参拝し、向山、宵山、朔日山と3日間通しで御山参詣の儀式が行われます。
特に朔日山(ついたちやま)の御来光を目指す人たちは、前夜(宵山)から山頂奥宮を目指して岩木山神社を出立し、ヘッドランプを頼りに山頂までの5時間を登り切ります。
そして東の八甲田山から昇る御来光を拝み、登山囃子が鳴り響く中で一心不乱に祈願するという山岳信仰そのものの壮大なスケールが存分に味わえます。
この祭事には音曲がつきもので、向山、宵山の夜は登山囃子、下山囃子、津軽民謡が夜通し行われ、山頂から無事に下山した人々は感謝の下山囃子で狂喜乱舞する光景には誰もが感動します。津軽らしさが凝縮した「岩木山御山参詣」は文句なしの一押しですね。
今年は猛暑が続き、稲の実りは平年より20日も早いそうで、雨が少なかったためリンゴの作柄にもかなり影響があるようです。この分では紅葉も遅れるし、色合いも果たしてどうなるのやら…
これから冷涼さが戻ると季節の食べ物が俄然美味しくなります。
「天高く馬肥ゆる秋」を元気村で体感してみませんか。
※本メールマガジンは、一般社団法人かなぎ元気村代表理事伊藤一弘、理事木谷敏雄(㈱ジェイ・ファイン)と名刺交換した方にもお送りしております。
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【目次】
1.特集 気軽に太宰に親しむ「ゆるだざい」プロジェクト
2.かなぎ元気村の秋
3.かなぎ元気村のクラフト商品
4.かなぎ元気村の宿泊
5.ウェルネスコラム「地球元気村 風間深志さんから教わったこと」
6.あとがき
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■特集記事
1.特集 気軽に太宰に親しむ「ゆるだざい」プロジェクト
一般社団法人かなぎ元気村では、地域の衰退と観光による交流人口が激減している危機感を背景に、太宰が愛した津軽の地に今後も継続的に域外の人を呼び込むため、新しい感性による切り口で、これまで訪れたことのない層を呼び込む取組が必要と考えています。
具体的には、「域外から地域課題に関わってくれる人材」として、この課題に挑んでくれる太宰ファンを募集し、新たに太宰を“編集”しなおす「太宰ism」プロジェクトを推進するという内容です。
この取り組みは、令和2年度に「むつ財団」からの支援採択を受けたものの、いきなりコロナ禍に翻弄されてイベント関連は殆んど実現しませんでした。しかし、このプロジェクトの考え方に、これまでにつながりを築いた多士済々が賛同し、新しい感性で太宰と金木を編集する「ネオ太宰」が姿を現しました。
新進気鋭のライター、デザイナー、カメラマン、料理家、バーのマスターなどなど、実に多才な方々の協力を得て、新しい「太宰ism」と「neo太宰」という、今までにないコンテンツが次々に誕生しています。
人それぞれの考え方や個性を否定せず、尊重して受け入れることに、このプロジェクトの奥深さがあり、自分がこれまでに目指してきた「やりたいことを形にしよう」という風土づくりにつながるものです。
今回よりホームページを通して「ネオ太宰」を季節感あふれるエッセイでご紹介していきますのでご期待ください。
元気村を訪れた少女らが時々自由ノートや蔵のボードにメッセージや落書きを残していきますが、それらは固定概念に凝り固まった私たちの感性を揺さぶるものばかりです。こうしたネオ太宰が次々と現れるのがとても楽しみですね。
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2.かなぎ元気村の秋
津軽の秋はいろんな野菜・果物や天然のキノコが手に入り、地元で水揚げされる魚の種類も多くなるのですが、この高気温と海の高水温で季節の食材に変化が見られるようになりました。変化の代表魚は秋刀魚と秋鮭ですね。近ごろは秋刀魚をたまに見かけたとしても超高値で、とても庶民の魚ではありません。
囲炉裏の炭火でモクモクと煙にまみれ、たっぷりの大根おろしと一緒に食べる秋刀魚の塩焼きは思い出の味になってしまうのでしょうか… でも、別の青魚、アジ、イナダ、(ブリの幼魚)イワシの「なめろう」も酒の肴にはいいですよ。
根魚のソイやメバルは季節を問わず安定した美味しさで、元気村では日本海交易による北前の食文化である「昆布締め」をよくやります。我が家も何かと昆布締めにしており、魚だけでなく山菜のタケノコ、フキ、ミズなどもスライスして昆布締めすることで上品な味わいになります。
そして、秋らしいと思うのは食用菊で、ミョウガと菊の酢の物は美味しいですね。
寒くなると葉物と根菜が採れますし、なんと言っても極めつけは「漬物」でしょう!!
この発酵食文化は小宇宙的で、東京農大名誉教授の小泉武夫先生の著書を見てますと底なしの奥深さを感じます。元気村も発酵食にチャレンジしていきますので、皆様是非実験台になって下さいね(笑)
お昼のお弁当、お食事会などお気軽にお問合せください。
季節の地場産食材で、お客様のニーズにあった料理、お弁当をご提供します。
昼食や夕食の様子は、Facebook「かなぎ元気村かたるべぇ」にも時々アップしています。
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3.かなぎ元気村のクラフト商品
元気村では「青森ひば」のクラフト商品を製造販売しています。スタッフが一つ一つ手づくりする品々の一部は太宰治記念館「斜陽館」でお買い求めいただけますが、元気村に宿泊される方々も、その手づくり感に惹かれて購入しています。
ヘルスツーリズムの推進を目的とする元気村ではこの頃「ストレッチボード」がよく売れて、在庫切れの注文生産状態になっています。時刻が十二支で表示され、「草木も眠る丑三つ時」も表示されている「丑三つ時計」もどこにもない面白さで人気があります。元気村の手づくりクラフトはホームページからご覧いただけますので、気に入ったものがあれば是非ご注文下さい。
※十二本ヤス アドベンチャーライド
※体験プログラムはこちらから→
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity_plan/?asobiKbn=1
※縄文アドベンチャーライドをはじめとしたモニターツアーの映像をお楽しみください。
こちらから→
https://kanagi-genkimura.org/category/movie/
社員研修、ワーケーションなどの宿泊プランは直接、下記へ電お問合せください。
→電話番号 0173-52-2882 ito@kanagi-genkimura.org
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4.古民家かなぎ元気村の宿泊
これから秋が深まるにつれて夜の空気は鮮烈になります。元気村ではあちこち意図的に植えたススキの穂が出そろい、人工的な光のない北の方向には天空の天の川がはっきりとわかります。こんな夜に外で一杯やるのはたまらないですが、盃に浮かんだ月を飲むという風流さは思い付きだけのことで、まず無理ですね(笑)
でも、こんな楽しみ方は泊まってみないとわかりません。今年の十五夜、仲秋の名月は9月29日になります。貸切で楽しむ囲炉裏と御膳料理の夜はいかがでしょうか。
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5.ウェルネスコラム「地球元気村 風間深志さんから教わったこと」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら→
https://kanagi-genkimura.org/category/blog/jomon_wellness/
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6.あとがき
「津軽海峡圏Well-Being博」プレイベントが始まります。
世界的な冒険家でライダーの風間深志さんをゲストに迎えて、「Well-Beingを求めて、素晴らしきかな冒険の旅」と題したスペシャルトークを開催します。元気村理事の小タヌキと風間さんとは20年を超えるお付き合いで、元気村にも遊びに来ていただいており、なんと立佞武多を一緒に引っ張ったこともあるんです。
エクスカーションでは、朝ドラ主人公のモデルとなった植物学者牧野富太郎博士も訪れた「眺望山」をご案内するWell-Beingエクスペリエンスもご用意してます。私たちがご案内しますので是非ご参加ください。
津軽海峡圏Well-Being博 (https://tsugaruwellness.com/)
世界中が不穏な空気に包まれ、来るべき冬の生活にどんな苦難が待ち受けているのか、とても不安ですが、先ずは実りの秋が平穏であることを願ってメルマガ9月号を終わります。
※本メールマガジンは、一般社団法人かなぎ元気村代表理事伊藤一弘、理事木谷敏雄(㈱ジェイ・ファイン)と名刺交換した方にもお送りしております。
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