一般社団法人 かなぎ元気村 メールマガジン10月号
何だかんだと言っても10月です。秋色が濃くなり木々の紅葉が日ごとに鮮やかになって来ました。つい最近までずっと暑かったせいか冬支度も本気にならない私はイソップ物語のアリとキリギリスそのものですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
一般社団法人かなぎ元気村では、みなさんのそばにいつも『かなぎ元気村』ということでメルマガを配信しています。
今月も奥津軽の小タヌキのコラムやクマのぼやきをお楽しみください。
10月は神無月(かんなづき)と暦に書かれていますが、この月に日本中の八百万(やおよろず)の神様が全員出雲の国に集まって会議を開くので国中に神様がいなくなってしまうことから「神無月」なのだそうです。反対に神々が集う出雲では「神在月」ということで、早い話10月は神代の国会開催月です。果たしてどんな会議をしてるやら興味津々ですね。
私がこの話をするには一つのきっかけがあって、以前NPO法人の仕事をしていた折に三村申吾前青森県知事の奥様である国文学者の三村三千代先生による文学講座を斜陽館でやったことがあります。そもそも私はこの方の大ファンなのであり、専門は「古事記」や「万葉集」ですが、百人一首をわかりやすく丁寧に解説し、作者の生活環境や深層心理に分け入る面白さはたまらない魅力でもあります。
あの夜の話の中で、日本人は神代の昔から八百万の神様がいると信じており、キリスト教やイスラム教といった全知全能の一神ではなく、自然や生活の中に八百万もの神様がいて日々の生活を見守っているという世界に類がない多面な信仰心を持っていたわけです。三村先生は、一つのイデオロギーで人や社会を支配しないという寛容さは八百万の神々によるものだとおっしゃっていました。おそらく今年の10月は出雲で八百万の神々が世界平和についてどうあるべきか議論していることでしょう。
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【目次】
1.特集 世界の冒険ライダー風間深志さんとのよもやま話
2.かなぎ元気村の「トレベン」
3.かなぎ元気村の柿の実
4.かなぎ元気村の宿泊
5.ウェルネスコラム「料理研究家瀬尾幸子氏とタイムマシンにのって縄文時代へ」
6.あとがき
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■特集記事
1.特集 世界の冒険ライダー風間深志さんとのよもやま話
10月13日の金曜日(おっ!) あおもりスタートアップセンターにおいて津軽海峡交流圏ウェルビーイング博のシンポジウムを開催しました。メインゲストに世界の冒険ライダー風間深志氏を迎えてのスペシャルトークは私たちのチマチマした日常や常識をひっくり返すスケール感と面白さに溢れていました。大それたことでなくても、自分が夢に描いていたことや、差し当たってやってみたいことを実現したいと思うなら、先ずはアクションを起こさないと始まらない訳で、要するに「迷うなら道を拓け」ってことなんですね。
さて、この風間さんの現れ方が尋常ではない。なんと! バイクで日本の最北端稚内宗谷岬を出て、最東端根室納沙布岬で朝日を浴びてから青森までやってきたという凄さです。世界中を走り回ったこの人にとって一日の走行距離なんて全然関係ないわけで、聞くのもアホらしくなってしまいます。つまりは神奈川県を出て稚内往復の旅の途中で私たちのために話をしてくれたというわけです。
風間さんの話にはシナリオなど全くなくて、自分の自慢話も一切しません。世界のどこかで経験したこと、感じたことをそのまま話しをするので、一枚のスライドの中にその時の時間があり、聞く側が新鮮な感動を覚えるのです。
嬉しいことに、この日は今別町から義足のパラアスリート田中哲也さんが来てくれました。田中さんはかつて風間さんと自転車で大陸を駆け巡った仲間であり、今も変わらぬ友情で結ばれています。風間さん自身もパリ・ダカールラリーで大怪我を負い、片足はほとんど機能しません。彼らにとってそんなハンディキャップは屁でもなく、辛さを笑い飛ばして人生を過ごしているわけです。
シンポジウムの打ち上げは山菜料理の「ますや」で旬のキノコ料理を堪能し、よもやま話に花が咲きました。互いに歳とった私らは、ぴんから兄弟だ、吉幾三だと冷やかし合っていましたが、風間さんの優しい風貌の中に潜む底知れぬバイタリティとスケール感に酔いしれた一夜でした。また夏に元気村に行きたいねと、夜明けとともに風のように去っていった風間深志さん。かつてのオフロードチーム「風魔」の名を聞いて身震いする人もいまだに多いと思います。
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2.かなぎ元気村の「トレベン」
トレベンって何だい? という方々にお知らせします。トレベンとは奥津軽トレイル弁当のことです。奥津軽トレイルとは日本三大美林「青森ひばの森」と日本初・国内最長の「津軽森林鉄道」軌道跡を歩いて巡る旅の名称であり、津軽半島に8コース、総延長117kmというコースが設定されていて、日本ロングトレイル協会から世界に情報が発信されています。
この奥津軽トレイルの楽しみの一つが「トレベン」なのです。季節感にあふれた津軽の味を何種類も詰め込み、わかおい昆布のおにぎりと、その時々の混ぜご飯おにぎりがワンパッケージになります。栄養バランスに偏りがなく、ザックに入れやすいサイズなので山行のランチとしてはかなりハイレベルだと自負しています。時々、歩きたくないけどトレベンだけ食べたいという方もいますが、やはり健康のためには、運動×食事×休養という基本ラインを意識してトレベンを食べてみてくださいね。
お昼のお弁当、お食事会などお気軽にお問合せください。
季節の地場産食材で、お客様のニーズにあった料理、お弁当をご提供します。
昼食や夕食の様子は、Facebook「かなぎ元気村かたるべぇ」にも時々アップしています。
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3.かなぎ元気村の柿の実
元気村にはまだ若い柿の木が一本あり、それがまた毎年異常なぐらい実を付けます。私が10年ぐらい前にホームセンターから「平核無」という山形の庄内柿と同じ渋柿を買って植えたものです。桃栗三年柿八年と言いますが、今は接ぎ木で売られていますので柿もほんの数年で立派な実を付けるのです。元気村の柿の木は若木なのにモリモリと実がなり、これがまた甘くて美味いので色んな用途でふんだんに使っています。渋抜きして生食、皮をむいて干し柿、皮をむいてそのまま輪切りにしてフードドライヤーで乾かすDRY柿を村人スタッフが作っていて、面白いところでは干し柿の天ぷらはなかなかのもんです。不思議なもので干し柿もDRY柿も事前の渋抜きは必要ありませんし、乾かすことでそのまま甘さと旨味が凝縮されるようです。今年も23日から収穫を始め、色々加工して皆様にお楽しみいただきます。柿はとにかく手間がかかりません。毛虫もつかず、病気もつかないので完全無農薬、おまけに台風が来ても実が落ちないという強靭さがあり、私からすればスーパー果実の代表だと思っています。元気村の柿は美味しいですよ。
※十二本ヤス アドベンチャーライド
※体験プログラムはこちらから→https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000206736/activity_plan/?asobiKbn=1
※縄文アドベンチャーライドをはじめとしたモニターツアーの映像をお楽しみください。
こちらから→https://kanagi-genkimura.org/category/movie/
社員研修、ワーケーションなどの宿泊プランは直接、下記へ電お問合せください。
→電話番号 0173-52-2882 ito@kanagi-genkimura.org
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4.古民家かなぎ元気村の宿泊
元気村は築150年を超える茅葺古民家なので、マジでこれからは寒いですよ。夏は涼しく、冬は寒いのが隙間だらけの古い家では当たり前のことなので、これからは必然的に木炭と灯油の消費量が多くなっていきます。そこで、宿泊や日中のグループ利用の皆様には11月から4月まで冬期暖房費としてお一人1,000円を宿泊料金に加算させていただいています。(グループやイベントの施設貸は1時間1,000円)
吹雪が吹き荒れて雪女が出そうな夜は炭火がカンカンと熾る炉端でチビチビと燗酒を楽しみ、電気敷き毛布の暖かさに包まれてぐっすり眠っていただきます。これもまた現代生活にはない極めつけの非日常ですね(笑)
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5.小タヌキのウェルネスコラム第12回「料理研究家瀬尾幸子氏とタイムマシンにのって縄文時代へ」
(一社)かなぎ元気村の理事木谷敏雄(通称奥津軽の小タヌキ)が「日本各地のウェルネス地域の探訪」を綴ります。この小タヌキは、日本各地のウェルネスツーリズムや最近でいうWell-Beingツーリズムによる観光地域づくりの感動請負人(コーディネーター)として各地を飛び回っていて、そこそこ活躍しているらしい(笑)そんな小タヌキのウェルネス地域探訪にお付き合いください。
※ウェルネスコラムはこちら→
https://kanagi-genkimura.org/category/blog/jomon_wellness/
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6.あとがき
「明日なき世界」
世界が破滅するなんて嘘だろう
私が大好きなRCサクセションの忌野清志郎は「明日なき世界」というカバー曲を出していて、日本語の歌詞は高石友也と忌野清志郎によるものです。アメリカの原曲もRCサクセションのカバーも放送禁止・発売禁止になったという超いわくつきの名曲です。
皆さん是非、RCサクセションの「明日なき世界」をYouTubeで視聴し、ネットで歌詞をじっくりとご覧ください。そこには忌野清志郎の痛烈なメッセージが綴られています。
人間社会は愚かな行いを繰り返すばかりで、日本の歴史も踏まえてこの歌には深い意味があると思います。
昔からよく言う、「バカな大将、敵より怖い」は今や世界的に言い得て妙ですね(笑)
来週あたりから里山の紅葉が始まります。お天気のいい日は「いい日旅立ち」とまいりましょう。何やらインフルエンザの感染がじわじわと広がっているようですが、寺山修司的に「書を捨てよ町へ出よう」ということでメルマガ10月号を終わります。
2023.10.23
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