奥津軽トレイル津軽鉄道ガストロノミー列車の旅

十二本ヤス

奥津軽トレイルとは

天然の日本三大美林のひとつ「青森ひば」と近代遺産「森林鉄道軌道跡」を巡る、117kmのトレイル。その土地土地の自然や文化、人との触れ合いを楽しむロングトレイルならではの魅力が詰まっています。また、ロングトレイルでありながらも、一本道ではなく3~24kmまでの8つのコースで構成されているのも大きな特徴。急な勾配の山岳エリアから緩やかな遊歩道までバリエーションはさまざまで、トレッキング初心者~上級者、子どもから大人まで、幅広い方々に楽しんでいただけます。

青森ひばとは

大きく北方型と南方型に分けられる「ひば」において、「青森ひば」は北方型で学名(和名)を「ヒノキアスナロ」と言い、本州中部以西にある南方型を「アスナロ」と言います。

青森ひばはアスナロに比べて材質的に優れ、岩手県の中尊寺金色堂(1124年建立)をはじめ、古くから社寺仏閣、城の築材として珍重されてきました。

特に、神木として崇められている「十二本ヤス」が有名。

幹の途中で12本に枝が分かれ、魚を獲るヤス(モリ)のカタチをしていることから名付けられました。樹齢は800年とも言われています。

森林鉄道とは

近代に入り、大都市圏における木材需要が急増。それを背景に1910年(明治43年)に蒸気機関車に牽引された青森ひば運材列車の運行がスタートしました。津軽森林鉄道は日本初かつ最長と言われ、最盛期には総延長320Kmにおよぶほど。奥津軽に毛細血管のごとく張り巡らされましたが、モータリゼーションの発達により1967年(昭和42年)にその歴史に幕をおろすことに。

しかし、今もなおその痕跡は津軽半島に残っています。

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